女優の酒井法子(49)が主演する映画「空蝉の森」(亀井亨監督)が、来年2月5日に公開されることが3日、分かった。2009年に覚醒剤事件で有罪判決を受けた酒井にとって、12年に舞台で女優復帰してから初めての映画作品。映画主演は08年の裁判員制度PR映画「審理」以来、13年ぶりとなる。

 のりピーがスクリーンに帰ってくる。14年に撮影された同作は、15年に公開予定だったが、公開前に製作会社「ニューウェーブ」が倒産。お蔵入りの危機にも直面した。関係者によると、トラブルを乗り越えての映画公開に、酒井は喜んでいるという。

 過去に深い傷を持つ謎多きヒロインを取り巻くミステリー作品。酒井が演じるのは行方不明で保護された女性・結子。3か月ぶりに自宅に戻ったが、俳優・斎藤歩(55)演じる夫から、不倫の疑いをかけられる役どころだ。共演は柄本明(72)、西岡徳馬(74)ら実力派俳優が顔をそろえる。

 作品完成当初は、中国などを始めアジア圏での公開も視野に入れ、海外映画祭への出品を目指していた。酒井自身も海外進出に意欲をみせていたが、コロナ禍の影響を鑑(かんが)み、今は海外映画祭などの出品は検討していないという。

 今作のプロデューサーを務める太田裕輝氏は「今回、作品が公開されることができて安心しています。とにかく、ファンの方々に映画をお届けしたい気持ちでいっぱいです」と話した。

2020年12月4日 6時0分スポーツ報知
https://hochi.news/articles/20201204-OHT1T50012.html