0001砂漠のマスカレード ★
2020/12/02(水) 05:28:54.98ID:CAP_USER9ソフトバンクとの差はスタメンの外国人数にも表れていた。打撃陣では巨人のウィーラー1人に対し、鷹はグラシアル、デスパイネらキューバ勢2人が常にニラみを利かせ、バレンティンの出場なしという層の厚さ。投手陣に目を向けても先発左腕ムーア、セットアッパーのモイネロの前にG打線は沈黙した。
汚名返上に向けた最大の課題は今オフの助っ人補強だ。原監督もシリーズ前に「外国人がスタメンにという理想はあったけど、なかなかそこは難しかったね。来年の外国人補強というのは重要なポジションなんだよな。まだ伸びしろがある」と語っていた。右ヒザ手術のパーラとは契約を延長しない方針。新たな野手とエース菅野の流出に備えた先発投手の補強がテーマとなる。
そんな中、巨人関係者は早くも肩を落している。2015年オフから定期的に行われてきたドミニカ共和国でのトライアウトが中止になったからだ。新型コロナ禍によるやむを得ない事情だが、昨オフは阿部二軍監督も現地を視察していた。18年から3年間で計17勝をマークしている左腕メルセデスらダイヤの原石を発掘してきたが、方針転換となった。
長年かけて築き上げた外国人供給ルートを1つ失った形で、今オフはアジア、米国でのスカウトが頼みの綱となるが、巨人関係者は「MLBの不確定要素が多すぎて、選手が動向を決めかねている」と嘆き、3つの問題点を指摘した。
「1つ目は来季もナ・リーグがDH制を採用するのか? 2つ目は今季中止になった3Aは開催されるのか? 3つ目はバイデン次期大統領がキューバに対してオバマ政権時の政策を継承するのか?_それらを決めるウインターミーティングとオーナー会議も中止。必要に応じてリモートでやるということだが、果たしてそれもどうなるか…」(前出の関係者)
ナ・リーグで来季もDH制採用なら、少なくとも15人の好打者が市場に出なくなる。また3A中止なら日本を選ぶ助っ人は増えるだろうが、逆に開催されればメジャー昇格を夢見て多くが米国に残る。キューバに関してはオバマ政権下の18年12月にMLBとキューバ野球連盟が選手移籍協定を結んだものの、トランプ政権によって反故にされた経緯がある。民主党のバイデン次期大統領がキューバへの融和策を復活させれば同国選手のメジャー移籍が可能になり、有望株の多くは米国を目指すだろう。
もちろん日本にとってプラス要素もある。無観客で60試合だったメジャー30球団は経営が悪化。米メディアは今オフ、獲得に移籍金のかからないノンテンダーFAの数が過去最高と予想している。ヤクルトが先月27日に年俸80万ドル(約8336万円)プラス出来高払いで獲得を発表したメジャー24発男のホセ・オスナ内野手(27=前パイレーツ)もノンテンダーFAで、掘り出し物をつかむチャンスだってある。
日本一奪還のため、絶対に失敗できない外国人補強。今オフは例年以上に情報収集能力が試される。果たして巨人がこの逆境をどう乗り越えるのか。
12/2(水) 5:15
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