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【野球】「明日すら、見失いそうに…」引退式で藤川球児が思わず声を詰まらせた“MLBでの3年間” MLB通算 1勝1敗2S 5.74 [砂漠のマスカレード★]
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0001砂漠のマスカレード ★垢版2020/11/30(月) 17:31:14.56ID:CAP_USER9
藤川球児氏を「取材した」と言えるのは、彼がアメリカにいた2013年からのたった3年間、実質的にはその内の1年半ぐらいの短い期間だけだ。

それも「番記者」としてベッタリ付いていたわけではなく、当時、ブルワーズでプレーしていた青木宣親外野手(現東京ヤクルト)やレッドソックスにいた上原浩治氏、田澤純一投手(今季独立BCリーグ埼玉)、メッツの松坂大輔投手(現埼玉西武)、そしてブルージェイズにいた川崎宗則内野手(今季BCリーグ栃木)らを転々と取材する中でのことだった。

 それなのに、「引退した」というニュースに触れて心が動き、ツイッターなどで彼が日本シリーズの解説をしたり、京都を観光するなど「引退後」を楽しんでいるのを知ると、少し嬉しかったりもする。それはなぜだろう? 

手術するということは「それなりの責任があったからこそ」
 初めての取材は2013年の秋、アリゾナ州メサ市に新しく建設されたカブスのキャンプ施設でのこと。当時の彼は同年6月にトミー・ジョン手術を受け、復帰のためにリハビリをしている真っ最中だった。

「人間の体は壊れても車の部品を取り替えるようにはいかないんです。今は痛いわけではないんですけど、やっぱりここ(肘)に今までなかったものを移植したわけだから、違和感みたいなものがないと言ったら嘘になります。正直、こういう感覚を持ったまま、投げてもいいのかな? という不安もありますね」

 話す言葉には、どこか「リアリティ」があった。それもそのはずで、彼はトミー・ジョン手術の先輩である松坂投手や和田毅投手(当時オリオールズ・現福岡ソフトバンク)にそれぞれの経験談を聞き、今の自分と照らし合わせたと言う。そして、トミー・ジョン手術という「回り道」を彼は、こう表現した。

「僕らが手術することになった経緯はちょっと違うけど、同じところもある。それは全員、日本でそれなりのイニングを投げているってことですよね。日本にいる時、チームからそれなりの責任を持たされて長いイニングを投げてきたからこそ、こういう手術が必要になったわけで。そのことをまったく後悔してないんですよ。今の契約があるのも日本で活躍できたお陰ですし」

 アメリカのプロ野球やトミー・ジョン手術といった「未知の領域」に踏み込んだ自分の感覚や気持ちを正しく「言語化」する。現実に起こっている「不測の事態」に対して、柔軟に対応しようとしている感じだった。

 それからも、藤川氏の取材は何度か続いた。ミシガン州やアイオワ州のマイナーリーグ球場、まだ改築前だったカブスの本拠地リグリーフィールドの狭苦しいクラブハウスで、話をする機会に恵まれた。

 ピッチングを再開した頃、マイナーで試合に出始めた頃、彼の表情はいつも明るかった。投球内容が良かったからではない。思い通りのピッチングができなくても、自分が思っているような球が投げられなくても、怪我を乗り越え、何とか試合で投げられる状態まで戻ったことに、最初はちょっとした安心感みたいなものがあったのだろう。

 それが微妙に変化し始めたのは、メジャーリーグに復帰するかしないかの頃だったと思う

11/30(月) 17:05
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20201130-00845998-number-base

https://nipponbaseball.web.fc2.com/personal/pitcher/fujikawa_kyuji.html
成績
0003名無しさん@恐縮です垢版2020/11/30(月) 17:31:33.14ID:XK5wK9El0
引退式で語った「うまくいかない日々」
 アイオワ・カブスからシカゴ・カブスへとユニフォームが変わり、田舎町のマイナー球場からシカゴのリグリーフィールドへと舞台が変わったのに、その頃の彼はどこか浮かない表情を見せることがあった。

 ある日の登板後、彼はこう言っている。

「僕らの仕事はバッターを抑えることなんで、チームが勝つという結果に繋がればそれでいいんですけど、今みたいにあまり勝敗に関係ないところで投げるんだったら、もっと内容重視と言うか、もっとパフォーマンスを上げないといけない……。そうするための準備も大事ですし、気持ちの問題と言うか。だから今も、いろいろ思うところはあります」

 彼はあの時、他の誰にも見ることのできない景色の中にいたのではないかと思う。今年の11月10日、彼が甲子園球場で行った引退スピーチで、彼は当時を振り返って、こう言っている。

「(アメリカで)本当に苦しいことばかりで、孤独で、また新人の頃のようにうまくいかない日々が訪れ、明日すら……」

 言葉が途切れた。
0004名無しさん@恐縮です垢版2020/11/30(月) 17:31:41.22ID:XK5wK9El0
 彼の言う「苦しいこと」、「孤独」、「うまくいかない日々」。カブスにいた頃、藤川氏が自分のピッチング以外で愚痴をこぼしたり、自分が置かれている現況を感情的に話したという事実はないが、当時の彼を取り巻く環境を理解すれば、その心情を想像するのは難しいことではない。

 2014年、カブスは(結果的には2年後のワールドシリーズ優勝に向けて)再建が軌道に乗り始めた時期だった。チームはすでに「来季以降」に目を向けており、藤川氏のように契約最終年で怪我から復帰したばかりの投手が登板するチャンスは少なかった。

 次の年も構想に入っている救援投手が優先的にチャンスを与えられるのは「メジャーリーグではよくあること」で、構想から漏れている投手は、他の投手が登板できない時の“穴埋め”のような存在になるのが常だ。ただし、選手にとっての最悪の事態は、その理由がチームの若返りであれ、選手自身のパフォーマンス不足であれ、「実力を証明するチャンスが与えられないこと」である。そうなった時にどういうケアをされるかで、彼らの心の在り方みたいなものは大きく違ってくる。

 藤川球児はあの頃、いつも独りで戦っていたのだ、と思う。

 彼には愛する家族や、専属トレーナーや通訳や日本人スタッフもいたが、そういうことじゃない。自分を見限った人々との戦い。決して理解し合えない相手との戦い。勝ち目はないが、負けるわけにはいかない戦い。そして結局は、相手ではなく、自分との戦い――。
0005名無しさん@恐縮です垢版2020/11/30(月) 17:32:00.33ID:XK5wK9El0
勝った、負けたではなく、ただひたすらに
 引退スピーチで言葉を途切れさせた後、彼は「……大丈夫です」と言って、涙を堪え、そして笑った。

「明日すら、見失いそうになってました。そんな時、阪神タイガースに入団してから苦労した経験が、僕を救ってくれました。俺は負けていない……見返してやる。独立リーグからもう一度、スタートして、自分の力を見せて、地元高知の子供たち、そして日本のプロ野球ファンをビックリさせたいと思いました」

 いつかご本人の口から語られるであろう「うまくいかなかった日々」を経て日本へ帰国後、彼は独立リーグから古巣タイガースへと復帰。クローザーに戻り、気づけば、限られた選手にしか出来ない「引退式」を行うほどの「恵まれた野球人生」となった。

「見返してやる。その時にはそんな気持ちはまったくなく、これが皆さまからの叱咤激励というものなんだと知り、心の底から有難う、という感謝の気持ちでいっぱいでした」

 勝った、負けたではなく、ただひたすらに、もがき続けた3年間。決して穏やかではなかった「彼の思い」も今は、遠い昔にめくられた古いページの中にだけ、残っている。
0009名無しさん@恐縮です垢版2020/11/30(月) 17:43:24.31ID:4bYI0BMx0
阪神に戻ってから良いシーズンもあったのが素晴らしい。手術の回復に3年要したらもう歳だったね
0012名無しさん@恐縮です垢版2020/11/30(月) 18:23:50.23ID:IR0MAE4O0
大谷さんはまた手術だっけ?
0014名無しさん@恐縮です垢版2020/11/30(月) 18:29:55.74ID:vQ6p1Ffv0
微笑み忘れた顔など見たくはないさ
0016名無しさん@恐縮です垢版2020/11/30(月) 18:40:28.33ID:+jA3OTgQ0
業界は違うがアメリカで10年戦った俺から言わすと、やりきれるかどうかは、アメリカを好きになれるかどうか? 俺にはアメリカのスケールと気候とアメリカ人の合理性と大雑把なところのバランス、人間関係の距離感が近すぎず、遠すぎずで心地が良かった。
0019名無しさん@恐縮です垢版2020/11/30(月) 19:39:50.87ID:2qAtjzrW0
愛する家族もなく不遇のなか孤独に戦ってる奴なんてごまんといる。お前だけじゃないぞ
0021名無しさん@恐縮です垢版2020/11/30(月) 20:57:59.51ID:XQet9Upt0
全盛期に、日本シリーズで、ロッテ打線に普通に炎上してたからメジャーなんて無理だと思ってた。
0022名無しさん@恐縮です垢版2020/12/04(金) 07:26:29.28ID:9nqKqlJq0
セリーグ野球の限界と弱体化の象徴
田中やダルビッシュ等パリーグ出身との根本的違いだ
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