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【野球】メジャー目指す日本選手にも重大影響!コロナ禍のオフは視界不良 [砂漠のマスカレード★]
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0001砂漠のマスカレード ★垢版2020/11/30(月) 10:38:16.09ID:CAP_USER9
 視界不良。ストーブリーグは一体どんな展開になるのか全く見当がつかない。FAの動向、トレードの可能性も現地から伝わってくるが、それらは信憑性のある情報ではなく噂レベルのものでしかない。例年なら、感謝祭が終わり、12月上旬に開催されるウインターミーティング(今季はリモート開催)にかけての期間、早ければ大物FAの移籍発表があるし、そこに至らなくても精度の高い情報がもたらされるはずだが、今オフはレイズからオプションを破棄されたチャーリー・モートンが1年1500万ドル(レイズがオプション更新をした場合と同額)でブレーブスと契約したことがFAがらみにおけるトップニュースだ。

 視界を遮っているのはいうまでもなく新型コロナウイルス。現地28日、アメリカにおける感染者数の累計は1300万人を超え、死者は26万人を突破した。感染者が1日20万人を超える日などもあり、悪化が続く状況に好転の兆しはない。ただ、ワクチンの接種が12月から始まり、年明け1月にはドナルド・トランプ大統領とは真逆の感染症対策を掲げるジョー・バイデン次期大統領に政権移行する予定なので希望は持てる。しかし、それでも安心安全が担保されたわけではない。

 こうした状況の中で、60試合に短縮した、2020シーズンでは「全30球団で損失が30億ドル(約3100億円)」(ロブ・マンフレッド・コミッショナー)という未曽有の落ち込みで積極的に動け、という方に無理がある。確かに、莫大なテレビ放映権料があり、実体経済とはかけ離れた市場経済の中で大儲けした球団経営者も多数いるといわれている。しかし、過去に例をみないダメージを被ったことも事実だ。戦力強化よりもリストラ。各球団の優先順位はまず、組織の見直しが先という印象だ。実際、100人規模で人員整理を断行した球団もある。

 この感染が一体いつ収束に向かうのか。それによって、発表されているスプリングトレーニング、レギュラーシーズンのスケジュールに変更が出てくるかもしれない。また、肝心の観客を入れられるかどうか。そして、その規模は…コロナ禍がもたらす影響は際限がない。

 また、来シーズン後の12月に切れる労使協定の改定という難問も控えている。最低年俸、FA制度などあらゆるシステムの見直しといったことを協議して新たに5年間の更新をするのが従来のやり方。あの232日間の忌まわしい選手ストライキから25年を経て、一時は蜜月時代といわれるほど良好な関係にあった労使双方だが、この数年は対立局面が目に付き、今年は試合開催数で激しく対立した。それだけに、改定までもつれる展開になるとの見方が広がっている。

 こうした視界不良の中で日本球界からは数人の選手からメジャーチャレンジの声が上がっている。どんなルートでそこにアクセスしていくのかは知らない。

 成功を祈っている。ただ、伝えることができるのなら、ここまで書いてきたようにタイミングが悪すぎるということだ。私のメジャー取材歴の中でスト期間を除けば最悪のオフシーズンだ。状況的にみて、まずあり得ないが日本に比べて夢のような契約オファーが舞い込んだとしても、あまりにもリスキー。決してオーバーではなく、不退転の覚悟が必要になる。

 新型コロナウイルスは地球規模で不幸をまき散らし、さまざまな影響を及ぼし、依然として拡大を続けている。満員のスタンド、あの歓声が戻ってくる日はいつになるのだろうか。

 出村 義和(スポーツジャーナリスト)

https://news.yahoo.co.jp/articles/e474f727cd7c5a17fd54813c214ceb14be71feb9
11/30(月) 10:00配信
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