前半、主導権を握ったのは朝日大だった。立ちあがりよく攻め込み、2分、連続攻撃をHO管野大輝がフィニッシュし先制した。16分にはラインアウトからモールでロングドライブし、追加点を奪った。
対する福工大は30分にゴールに迫り、CTBヴァカラヒ・シオエリがパワフルに突っ込んでトライ。
しかし朝日大は34分、またも強力なドライビングモールでゴールラインを割り、12点差をつけて折り返した。
追いかける福工大は42分(後半2分)、PR鍋島秀源からオフロードパスをもらったFL吉野隼平が約40メートル走り切り、コンバージョンも決まって5点差とする。さらに61分、自陣10メートルライン付近でターンオーバーすると、パワフルなCTBシオエリが力走で大きくゲインし、サポートについていたWTB恵良寿季につなぎ、同点トライ。恵良は厳しい角度からのコンバージョンも決め、福工大が21−19と逆転した。
それでも朝日大は69分、敵陣深くのスクラムで押し込み、NO8ワカヴァカ・サムエラがインゴールにボールを押さえてゲームをひっくり返す。
試合終了間際、福工大は敵陣深くでのラインアウトボールをスチールされ、万事休すかと思われたが、まだ時間は残っていて、ラストアタックで再び敵陣22メートルライン内に入ると、FL平井喬士が突破してゴールに迫り、NO8鎌田凌につないで劇的な逆転トライが生まれた。そして、ゴールキッカーの恵良がコンバージョンを決めた直後にノーサイドの笛が鳴り、福工大が歓喜した。
福工大は12月13日に東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれる3回戦で、関東大学リーグ戦1部の3位チームと対戦する。
ラグビーパブリック 2020.11.29
https://rugby-rp.com/2020/11/29/domestic/57034