0001幻の右 ★
2020/11/25(水) 09:34:27.31ID:CAP_USER92013年に「THE MANZAI」で優勝、テレビ番組などでの発言が話題のウーマンラッシュアワーの村本大輔さん。日刊ゲンダイがインタビューを依頼したところ、五反田のとある居酒屋で日刊ゲンダイ担当者が偶然にも遭遇。名刺を差し出し、挨拶すると……。
「ちょっと、今回は断っておいてと、きのうマネジャーに言ったばかりだったんですよ。これはデスティニー(運命)! 取材、受けます。マネジャーに今、連絡します」
こんなやりとりがあって、4日後に話をうかがうことができた。
偶然だけど……、いやあビックリしました。あれがまさに今回の取材のテーマの「その瞬間」。実は僕、こういう瞬間を大切にしているんです。出会いの瞬間!
■鶴橋のホルモン焼き屋と広島の朝鮮学校授業料無償化裁判
先日のことです。大阪の鶴橋のホルモン焼き屋で飲んでたら、僕の席の真後ろであの伊藤詩織さんとフォトジャーナリストの安田菜津紀さん、あと在日韓国人記者の中村一成さんが飲んでて、以前、安田さんに挨拶したことがあったので声をかけたら、一緒に飲むことになったんです。
その席で高校の授業料無償化制度から朝鮮学校が対象外にされるのは違法だという話になった。僕は朝鮮学校で独演会をやったことがある縁で訴訟問題の話は知っていました。
そうしたら「あす、広島で裁判の結果が出るのでメッセージをお願いします」と一成さんから色紙を渡されて。<味方がいるから頑張ってね>って書いたら「日本人が応援してくれるのはうれしい」とポロリと涙を流して……。その瞬間に「僕も広島行こうかな、よし行こう」と決め、翌日、仕事が休みだったので広島へ向かいました。
でも、裁判は負けちゃって、体育館で在日の人たち200人ぐらいで反省会をやったんです。その中に高校生もいた。僕は片隅でずっとその様子を見ていたんですが、大人のみなさんは「裁判でマスクをして話すなんて日本政府が私たちの口を黙らせようとしているからだ」とか怒りの感情が伝わらない話ばかり。
僕はイライラして我慢できなくなって立ち上がり、「ちょっと待った! さっきからずっと聞いてるけど、心が動かないです。負けて悔しいんでしょ?」と話を始めてしまった。すると、大人たちは僕の写真を撮りだして。子供たちは写真なんか撮って、なぜ平気な顔をしているのかと悲しそうな顔をしてましたよ。
その後、子供たちのスピーチは「なんで私たちは好きなことを学べないんですか。学ぶ権利を奪うんですか」って、思ったことをぶつけて心に響きました。
その夜の親睦会に僕も参加して大人に言ったんです。僕もお笑いコンテストで負け続けている時がありました。勝てると思っても負けて、ショックに耐えられず、その夜に飯を食いにいく。負け続けるとそれが普通になって勝てると思わなくなる――それじゃ勝てません。すると校長先生が僕の方へやってきて「全部、当たってます。僕たちは負け慣れてしまってます。勝てるって思っていないんです」って泣き崩れて。そんな出来事があったんです。鶴橋での出会い、その瞬間から動いた。人と出会って話をしたから体験できたことですよ。
北海道の旭川でライブをやった時、富良野のラベンダー畑が韓国や中国企業にすごい大金で買われていて、富良野がどんどん変わってしまっているという話を聞いたんです。僕、富良野まで話を聞きに行ったんですよ。話を聞いた女性は富良野の行政がラベンダー畑にハコモノを建てようとしていて反対していると。今後人口が減少して子供の数が少なくなれば一人で背負う借金の額が大きくなる。多くの人に知ってもらいたいからメディアの人を紹介して欲しいというんで北海道新聞の友達に電話したら、記事にできるかわからないけど話を聞きますと返事をもらって。彼女、めちゃくちゃ喜んで。時間をつくって街に出かけていって話を聞いて得たものってすごく新鮮、感動します。
■故郷の大飯原発と福島原発汚染水問題
僕の出身の福井県おおい町は原発の町です。福島の被災地に行って話を聞いていたから、もし地震がきて大飯原発に何かあったら、うちの町の未来だなって怖くなって。福島の原発の汚染水問題がありますよね。政府が浄化した処理水を海に流すことにした。安全だとはいえ、地元の漁師さんは風評被害が本当に怖いんですよ。
そこで一つネタを作ったんです。政治家は福島産のものを食べますよね。だったら、あの処理水でプールを造って処理水は安全だっていう政治家だけで水泳大会をやれ! っていう。
(後略)
日刊ゲンダイ 11/25(水) 9:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba9aa3bb7d3b7006e5109f2e648a8cf1b60e674d