浦和の新監督就任が決定的となったJ2徳島のリカルド・ロドリゲス監督

 浦和の新監督にJ2徳島のリカルド・ロドリゲス監督(46)が就任することが24日、決定的となった。複数の関係者によれば交渉は順調に進み、既に条件面などで基本合意した。今季J2の首位を快走する手腕を来季から浦和で振るう。大槻毅監督(47)、上野優作ヘッドコーチ(47)は今季限りで契約を満了し退任となる。

 浦和の「復権」はスペイン人の知将に託される。24歳から指導者に転身、スポーツ科学の博士号を取得し、母国やタイなどで監督を歴任。基本は3バック布陣で攻守に主導権を握る。徳島では鋭いプレスを身上に奪われてもすぐに奪い返す組織的かつアグレッシブなスタイルを確立。就任3年目に4位、4年目の今季はJ1昇格も目前にしている。

 浦和は昨オフ、3カ年計画を発表。20年は「浦和の責任」「攻守に切れ目なく相手を休ませないプレー」などのコンセプト浸透に充て22年のリーグ制覇を掲げる。大槻監督で迎えた改革元年は現在9位。大敗する試合も目立ち目標のACL圏内、得失点差+2桁は微妙な状況。来季編成も迫る中、クラブ側は今月中旬を期限に新体制への移行を決めた。

 大槻監督は昨年5月、オリヴェイラ前監督の解任を受けて就任。髪をジェルで固め、熱い指導で攻守に主導権を握るサッカーを目指したが、好不調の波は大きく世代交代も進まなかった。残り4戦、目標達成に全力を注ぐが、オールバックが代名詞の「組長」は今季限りで浦和を去る。3カ年計画はロドリゲス監督の下、新たなステージに突入する。

 ◆リカルド・ロドリゲス 1974年4月3日生まれ、スペイン出身の46歳。17歳の時、左膝を負傷した影響で24歳から指導者の道を歩む。オビエド大でスポーツ科学を専攻し、博士号を取得。影響を受けた指導者にはグアルディオラ監督(マンチェスターC)を挙げる。サウジアラビア、スペイン、タイで監督を歴任。17年からJ2徳島の監督に就任。

https://news.yahoo.co.jp/articles/09d0b8750e50ff4181283b076fb03ed62d611257
11/25(水) 5:00配信