コロナにしても、テレビ局のコメンテーターの選び方って、一体何なんだろうってつくづく感じますよ。
和田:感染症や免疫学や精神科の各プロを呼んで、多面的な意見を言わせて視聴者に考えさせるのがふつうの国のやり方だと思うんだけど、
日本の場合は「コロナは怖い」「対策を怠ってはいけない」と感情や常識論だけのコメンテーターが並んでいるから、視聴者の前頭葉が老化する。議論じゃなくて、「当たり前の確認」でしかない。
林:これからジワジワとこのツケが回ってくるでしょうね。
和田:いろんなことがコロナを通じて変わると思うんです。ただ、日本の場合は、世の中が変わってもシステムが変わらない。
高齢者が増えれば増えるほど、臓器別診療では困るわけです。一人の患者がいくつも病気を持っている可能性が高くなるから。ところが、それにナタを振るえる厚生労働大臣が出てこない。