10月16日の公開以来、日本映画史のさまざまな記録を塗り替えている『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』。キャスト陣を実力派声優で固めた同作の大ヒットによって、ネット上では芸能人声優を「不要」と断じる声が上がっている。

11月9日、『鬼滅の刃』の公式ツイッターをはじめとしたメディアが、同作の最新興行収入を発表。公開から24日が経った時点での興行収入は、204億8361万1650円に。2001年に公開された映画『ハリーポッターと賢者の石』の約203億円を超え、国内における歴代興行収入の5位にランクインした。

前代未聞のペースで興行収入を伸ばしていく様子に、ネット上では、

《オリジナルストーリーでもないのに、この勢いはヤバい…》
《ガチで日本経済の柱になりつつある》
《もはや『千と千尋』越えがどうとかじゃなく、『千と千尋』の何倍売れるかってレベルになってるな。ジブリ越え》
《トレンドに煉獄さん200億の男≠チて入ってて草。金柱やね》

などと驚愕の声が相次いでいる。

アニメに「芸能人声優」はいらない?
スタジオジブリの作品をはじめとして、日本のアニメ映画には必ずと言っていいほど、芸能人が声優として起用されているもの。芸能人を全く起用しない同作のキャスティングに対して、

《芸能人がいなくても、アニメで客を呼べるって証明できてよかったね》
《変に芸能人を起用しなかったことが最大の功績だな》
《本職声優だけでも、作品が良ければやっぱり売れるんだよ》
《芸能人がいるだけで作品の雰囲気めっちゃ崩れるから…鬼滅のキャスティングは正解だった》
《わけわからん芸能人を声優に使ってないし、鬼滅の刃のヒットは快く受け入れられますね》

などと評価する声も上がっているようだ。

「スタジオジブリの宮崎駿監督がプロ声優を使わないのは、演技が嘘くさくなる≠フが理由だと言われています。しかし、ほとんどの作品では、たんに知名度を利用したプロモーションが行われているのが現状でしょう。今のところ歴代興収ランキングで『鬼滅の刃』を上回っているアニメ映画は『君の名は。』と『アナと雪の女王』、『千と千尋の神隠し』のみですが、3作品とも芸能人声優を起用した作品です。もしすべての作品を抜き去ることになれば、日本映画界で大きな改革が進むかもしれません」(芸能ライター)

業界的に異例のキャスティングながら、驚異的な興行収入をたたき出している『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』。嵐のような快進撃が過ぎ去った後、日本の映画界には何が残るのだろうか…。

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