「もしもし、ラミレスです」

 そんな電話が複数の球界関係者にかかってきているという。今季限りでDeNAを退団することが決まったアレックス・ラミレス監督(46)からの退任挨拶――と思ったら、電話の本題はそうではないらしい。

「昨年1月に念願の日本国籍を取得したラミレス監督は、2015年に再婚した日本人女性との間には5歳になったばかりの子供がいる。引き続き日本球界で指導者としてユニホームを着たい意向が強く、そのために本人や関係者が他球団に再就職の売り込みを行っているのです。DeNAがアドバイザー的なポストを用意するという報道もありましたが、本人は現場の指導者にこだわっています」

 とは、球界関係者だ。

 16年にDeNAの監督に就任して以降、チームは3位、3位、4位、2位とリーグ制覇は果たせず、優勝候補に挙げられた今季も現在4位ですでにBクラスが確定している。「8番・投手」など独自の用兵、采配に対する批判も少なくなかったが、その一方で選手の能力を見抜く眼力には定評がある。メジャーに移籍した筒香(レイズ)に代わる4番に抜擢した佐野が打率・328、20本塁打、69打点と大ブレークし、首位打者に立っているのが好例だ。

「数字に強く、データ分析に長けているという自負もある。自分を必要とする球団は必ずあるはずだと、巨人での現役時代に同じ釜の飯を食った原監督にも直接、電話を入れたという話もある。とはいえ、巨人はリーグ連覇でコーチ陣は安泰。見る目と育成力を生かせるポジションといっても、二軍は阿部監督を中心に次世代の若いコーチでまとまっている。関係のいい阿部二軍監督が一軍の監督になったときに声がかかるかもしれませんが……」(前出の球界関係者)

 ラミちゃん、阿部二軍監督にも電話をしているかもしれない。

11/13(金) 8:54
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