11/13(金) 6:00配信 スポーツ報知
https://news.yahoo.co.jp/articles/951599d3b66f5e8b274f14a5083cc2166a4c4d4c

 嵐が大みそかに生配信ライブを開催することが発表された。これによって、同日のNHK紅白歌合戦に大きな影響が出てきそうだ。

 嵐は2009年の初出場から11年連続で出場中。白組司会も直近の10年間で9回(個人を含む)務めるなど、紅白の「顔」とも呼べる存在だ。今年の紅白出場歌手はまだ発表されていないが、新型コロナウイルスの影響を受け、史上初の無観客開催が決まっている。放送時間も15分短縮される。異例づくしで迎える中で、嵐の出場が実現すれば、活動休止前の“ラスト紅白”となるだけに、最大の目玉として期待されていた。

 配信ライブの当日スケジュールは後日発表で、会場は明らかにされていない。ただ、嵐が紅白に出演するとしても、NHKホールから歌唱する可能性は極めて低い。NHK関係者は「嵐をフル回転で登場させるプランも検討されていた。紅白が活動休止前のラストステージ―と想定していた。それだけに、当てが外れた格好だ」とショックの色を隠せなかった。直近4年間の流れから、NHKは今年も嵐のメンバーの誰かに白組司会を託すことも予想されたが、大泉洋(47)に決まった。

 番組の鍵ともいえるトリを務めるアーティストの選定にも影響が出てくる。嵐は16、18、19年と3回大トリを務めた。これまでの紅白の歴史の中で、中継出演したアーティストがトリを務めた例はいない。仮に嵐が中継での出演となった場合、3年連続で大役を務める可能性はなくなり、番組を通して出番も限られる。

 大みそか、活動休止となる嵐を出演歌手が最後に温かく送り出す―。こんな大団円を思い描いていた20年紅白は、大きく変わらざるを得ない。NHKはトリを含め、嵐に代わる「紅白の顔」の早急な練り直しを迫られる。