里崎氏がCSでの劣勢を予想するロッテはどう戦うべきなのか

11月8日、今季の119試合目でロッテが西武に勝利し、パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。相手は、4年連続の日本一を狙うソフトバンク。"絶対王者"を相手にロッテはどう戦うべきなのか。

 2010年シーズンに捕手としてロッテをペナントレース3位から日本一に導き、「史上最大の下剋上」を経験した里崎智也氏に、CSの行方を予想してもらった。 ――里崎さんから見て、CSはどちらが優勢だと思いますか?

「7:3でソフトバンクだと見ています。ソフトバンクは(ジュリスベル・)グラシアルや(アルフレド・) デスパイネの両外国人など主要選手が戻ってきましたし、毎年そうですが、上り調子でシーズンを終えましたよね。昨年と比べても、周東(佑京)や栗原(陵矢)などが台頭したので戦力に上積みがあります。

 逆にロッテは、チーム最多の25本塁打を打っていた主砲の(レオニス・)マーティンが離脱するなどチーム力が落ちていった。そういった状況、流れを考えても分が悪いです」

――対戦成績だけ見ると、ロッテの12勝11敗1分ではありますが......。

「終盤は7連敗しましたからね。最後の直接対決はロッテが勝ちましたが、あれは東浜(巨)に最高勝率と防御率のタイトルを獲らせるための、工藤(公康)監督からの"プレゼントゲーム"で、崩れても投げさせ続けましたら参考になりません。今のソフトバンクに、ロッテへの苦手意識はまったくないでしょう」

――前半にロッテが勝てたのは、ソフトバンクの戦力が整っていなかったからでしょうか。

「それもありますけど、ソフトバンクが自滅してくれていたのが大きいです。フォアボールの連発にエラーが絡んで、ロッテが"ワンチャン"をモノにして勝つことが多かった。両チームの打線を考えると、ロッテは打ち合いをしたら勝てない。2−1、3−2といったロースコアの展開に持っていくしかありません」

――ともに11勝を挙げた石川柊太投手、千賀滉大投手をはじめ、ソフトバンクは先発陣も強力な布陣です。大量得点は考えにくいですね。

「エース級の投手ばかりですから、誰が投げてもそんなに変わらないですよね。普通に考えたら石川、千賀、東浜が出てくるはず。リリーフ陣も安定していますが、短期決戦ですから石川を後ろで待機させて、和田(毅)や(マット・)ムーアを先発させるという手もあります」

https://news.yahoo.co.jp/articles/28ddb299f47f16f7fcc82cdb01ca8052c114fbf9
11/13(金) 6:30配信