阪神が来季の新外国人として韓国・斗山のラウル・アルカンタラ投手(27)をリストアップしていることが11日、分かった。150キロ超の速球とスライダーを武器に今季は韓国リーグ(KBO)で31試合に登板し、20勝2敗、防御率2・54。球界関係者は「日米韓で争奪戦に発展する可能性がある」と明かした。
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 阪神は今季、規定投球回に到達したのが西勇、青柳の2人と、先発の駒不足に悩まされた。すでに帰国しているガルシアは退団が決定的。獲得調査を進めていた中日・大野雄も残留が内定し、先発助っ人獲りに方針転換したことが判明した。今季198回2/3を投げたアルカンタラは、弱点補強に向け格好の人材だ。

 今季は米マイナーリーグが開催されず、オフの外国人補強は圧倒的に情報量が不足している。阪神では韓国・キウムから加入したサンズが及第点の活躍を見せたように、同国は有力ルートの一つだ。ロッテのダン・ストレイリー投手(31)、NCのドリュー・ルチンスキー投手(31)らKBOで結果を残した複数の先発投手の動向も注視している。

 また今季、最多セーブのタイトルを獲得したロベルト・スアレス投手(29)にはメジャーの複数球団が獲得調査を進めている。阪神は複数年契約を提示し、長期化も辞さず粘り強く残留を要請していく方針。不調に終われば、国内FA権を取得した西武・増田達至投手(32)の動きもにらんでいく。

 ◆ラウル・アルカンタラ(Raul Alcantara)1992年12月4日、ドミニカ共和国生まれ。27歳。09年にRソックスと契約しプロ入り。16年にアスレチックスでメジャーデビュー。18年オフに韓国のKTウィズと契約し、19年に11勝(11敗)をマーク。今年は斗山に所属し20勝2敗、防御率2・54で最多勝を獲得。193センチ、100キロ。右投右打。

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11/12(木) 6:00配信