岡村隆史インタビュー「誰かと競い合うのは40歳でやめたんです」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20201111-00010004-qjweb-ent
https://qjweb.jp/feature/43509/

11/11(水) 17:17配信

高校を卒業して大学への進学を考えていた、ある日。岡村隆史はサッカー部の後輩だった矢部浩之に誘われ、まったく選択肢になかった「お笑い芸人」の道を歩むことになる。

それからちょうど30年。無我夢中で駆け抜けて、体を壊しても復活し、「土曜8時のヒーロー」としてお茶の間に愛された。時が経ち多くの人気番組は終わったが、つづく番組もある。いつしか相方と会うことは少なくなったが、それでもナインティナインはつづく。

岡村隆史が、走りつづけた30年間を振り返り、これからのナイナイを考える。

<※取材は結婚発表前の9月下旬に行いました。>

(略)

「ゴチ」でひとりだけカツラを被りつづける理由

――「ゴチ」はいわゆるグルメ企画ですが、初めて聞いたときはどう思われましたか?

1コーナーでしたからね。いろいろ試行錯誤しながらゴールデンになって、あれやりたい、これやりたい言うていろいろやらせてもらいましたけど、やっぱりなかなかお茶の間に届かない時期があって。自分の中ではただの1コーナーやと思ったんですけど、視聴率がすごい跳ね上がったんですよ。

時々、テレビでメシ食うだけでええのかなと思ったりもしたんですけど……でもテレビって観てもらってなんぼやし。僕だけまだカツラを被ってるのは、これはグルメ番組じゃなくてバラエティなんだっていう意識があるからなんです。最初のころは全員被ってて、でもみんな「うっとうしい!」ってなってやめたんですけど、そうするとほんまに「ごはん食べてるだけ」になってまうでしょ。

応援団が「ゴチになります!」って言うところから始まってるから、そこだけは自分の中でちょっと残してるんです。これはバラエティの1コーナーから始まったんだっていうのを忘れないために。今や「なんで岡村だけ?」とか、悪ふざけしてんなって思ってる人が大半やと思うんですけど。

「ゴチ」がなかったら『ぐるナイ』は終わってるかもしれないですよね。ヒット企画が生まれたことでまだ番組もつづけていられるんだっていうのは本当に思ってますね。

(略)

■「相方はなんでそう思ってるんやろう?」

――矢部さんのインタビューでは、「自分は先輩に負けるもんかと思うタイプで、相方は後輩に負けるもんかと思うタイプ」とおっしゃっていました。ご自身はどうお考えですか?

どうですかね……。療養から復帰してから思うことなんですけど、誰かと競い合うとすごくしんどい感じがするんで、あんまりそういう感覚はないですね。ただ、道を作っていただいたという思いはあるので、先人へのリスペクトは確かに僕のほうが強いかもわかりません。でもボケとして「第七世代に負けたくない!」っていうのは絶対に言うタイプです(笑)。言っておきたいっていうふうには思いますね。

――矢部さんに対して負けたくないと思う部分はないですか?

職種が違うのでね。僕はツッコめないし、進行もうまくでけへんし。相方に負けたくないって、なんで相方はそんなふうに思ってるかはわからないですが、僕はそういうつもりは全然ないですね。

――弱みは見せたくない、という思いもないですか?

いや、もうじゅうぶん見せてます(笑)。休んでたときもそうやし、今回のラジオの件もそうやし。そんなん、全部相方は見てるわけやから、今さら「相方に負けたくない」みたいなのは全然思わないですよ。

僕としては、誰かと競い合うことって40歳のときにやめてるんです。笑い取らなとか、20代30代のときはそんなん思ってぐわーなってるのがずっとつづいて、40になって休んで復帰して、それはやめようと。それで、だいぶポンコツになったってみんなに言われるんですけど。

僕らが若いころは、真剣の刀を振り回してる先輩がたくさんいたものですから、そういうのを避(よ)けながら30年やってきて。僕なんかはもう、自分で自分の胸を刺してもうてますから(笑)。だから失敗もしてしまうけど、ちゃんと反省して、謝って、また改めて出直してしっかりやっていかなあかん人間なんやろなあと思ってます。

<インタビュー後編につづく>


※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。