0001砂漠のマスカレード ★
2020/11/06(金) 06:26:50.45ID:CAP_USER9ベネズエラ人のボリビア代表監督にすがる始末
カップ戦で敗退し、ついに本田へも批判の矛先が向かうようになったとセティオン記者は指摘する。 (C) Getty Images
現地時間10月3日、ボタフォゴがコパ・ド・ブラジルから敗退した。結果は0-0の引き分け。チームのパフォーマンスは、可もなく不可もなくというところだったが、ホームでのファーストレグの敗戦(0-1)が響き、ベスト8に駒を進めることができなかった。
対峙したクイアバも悪くはなかったが、2年前までセリエC(3部)だったセリエB(2部)のチームである。かつて、ガリンシャやジャイルジーニョがプレーした130年近くの歴史を持つ名門としては、この敗退は屈辱以外の何ものでもない。
試合後、キャプテンの本田圭佑をはじめ、すべての選手が一言も口を開かずにスタジアムを去っていった。
このカップ戦から敗退したことで、ボタフォゴの置かれている状況はより厳しくなった。準々決勝から得られる報奨金を逃してしまったのだ。50万ドル(約5000万円)とはいえ、財政的に苦しい彼らにとっては、喉から手が出るほど欲しい収入だった。
さらに、ブルーノ・ラザロニ監督の解任後、後任人事が難航。ここにきて元アルゼンチン代表のエース、ラモン・ディアスとの契約に目処が立ったようだが、これまでなんと8人の監督にことごとく断られたのだ。
南米でサッカーが弱小国といえば、ブラジルでは誰もがボリビアとベネズエラ(実際のランキングとは異なるが)を思い浮かべる。8人目の候補となったセーザル・フリアスは、そんなボリビア代表を率いるベネズエラ人指揮官だ。しかも、これまで中小クラブしか率いた実績がない。
そんなフリアスでさえも、丁重にオファーを断った。ボリビア代表は11月12日と17日に重要なワールドカップ予選を控えているのだから無理もない。ボタフォゴは、予選を戦った後でもいいからどうにか考え直してくれないかと、粘ったようだが……。
ここまで監督探しに苦労しているのは、現在のボタフォゴが置かれている状況があまりに酷いからだ。マイナス要素がいくつも重なっている。
国内リーグでは20チーム14位だが、降格圏とはたったの1ポイント差。下手にチームを請け負って降格させれば、コーチとしてのキャリアに傷がつく。監督ならば避けたいことだろう。
また、11月24日には幹部選挙を控えている。選挙の結果によっては会長以下全てのメンバーが入れ替わる可能性もある。つまり現在の運営陣に信任されて監督に就いたとしても、次期会長をはじめとしたメンバーにはどう扱われるかわからない。そんな先行きの不安なポストは遠慮したい、ということだったのだろう。
「ホンダはソーセージを茹でたお湯だ」
スタジアムの壁にサポーターが落書きしたクラブや選手たちへの批判。写真提供:リカルド・セティオン
ピッチでのパフォーマンスも見るに堪えない。正直に言って率いたいと魅力に感じるチームではないし、責任も持てないだろう。
そんなチームに対しサポーターも激怒。チーム本部の前ではデモが起き、SNSは炎上し、チームと選手の罵詈雑言で溢れている。
当初、本田には怒りの矛先が向かっていなかったが、カップ戦の敗退以降は、批判の声があがっている。「ホンダはソーセージを茹でたお湯だ(つまりもう捨てるしかないと言うこと。ブラジルでは役に立たないことの例え)」といった厳しいコメントが、ツイッターで見られるようになった。
極めつけは、このクラブにはとにかくカネがない。現在、水道代や光熱費の支払いも怪しい状態であり、どうにかもっているのは名誉会長のカルロス・アウグスト・モンテネグロがポケットマネーを出しているからだ。選手のひとりは、インスタグラムで6月から給料が滞っていることを暴露。新監督がきちんと報酬をもらえる保証はどこにもない。
唯一ポジティブなのは、監督代行を務めているGKコーチのフラビオ・テニウスが、予想以上の結果を残していることだ。カップ戦では敗退したが、ここまで2戦2分けで、まだ負けてはいない。選手ともよく話をするようで、現場での評判は良いようだ。ただ、ディアスが就任すれば、また状況は変わることになる。
とにかく、ボタフォゴの先行きは本当に不透明だ。本田の契約は今年の12月までだったが、コロナで中断したせいでリーグが2月までとなったため、2月まで延長することでほぼチーム側と合意していた。しかしこのような状況では、その合意もどうなるかわからない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5de56129c1a8834d5c01741f3e7848518699948f?page=2
11/6(金) 5:59配信