オリックスが海外フリーエージェント(FA)権を保有するソフトバンク・長谷川勇也外野手(35)の獲得調査を行っていることが5日、分かった。2年連続最下位に沈んだチームには伸び盛りの若手が多く、球団は若手を支える実績や経験豊富なベテラン選手の存在を重要視。そのなかで、2013年には首位打者に輝き、代打でも勝負強い打撃を見せる長谷川の動向を注視していく。

 24年連続のV逸に、2年連続の最下位。来季こそどん底から抜け出したいオリックス。中嶋監督代行が就任以降、伸び盛りの若手が次々と現れているが、チーム作りとしてはそれだけでは足りない。必要ピースは実績、経験が豊富なベテラン選手。球団は今オフの補強として、ソフトバンク・長谷川に白羽の矢を立てた。

 長谷川は専大から2007年に大学・社会人ドラフト5巡目でソフトバンクに入団。広角に打ち分ける打撃が持ち味で、2013年には首位打者(・341)、最多安打(198)と打撃部門のタイトルを獲得。リーグVや日本一に何度も貢献してきた優勝請負人だ。

 近年はスタメン出場の機会は減少し、今季は28試合で打率・230、1本塁打、7打点。だが、10月15日のオリックス戦(京セラ)では代打でプロ初の満塁本塁打を放つなど、勝負強さは健在だ。その力を、オリックスサイドも直に感じていた。現在、海外FA権を保有。今季推定年俸は8000万円で、金銭や人的保障の必要がないCランクとみられ、有望な若手が引き抜かれる心配もない。権利行使となれば、交渉に乗り出す見通しだ。

 中嶋監督代行就任後は積極的に若手を起用し、ここまで28勝34敗3分けとまずまずの戦いを見せているが、若い選手は1年間戦力として計算できるかは不透明。球団関係者も「若い選手は勢いがあるときはいいが、それが止まったときには沈んでしまう。それを支える経験のある選手が必要」と力説した。

 今年のドラフト会議では支配下で指名した6人のうち、高校生が4人。同関係者は「高校生を多く指名したということは、そういう(補強する)こと」とも説明した。今オフはトレードなどでの戦力補強を検討しながら、長谷川を調査していく。

https://news.yahoo.co.jp/articles/9446071cf53e52421f7d6757d83e8e4375dd3ce2
11/6(金) 5:00配信

https://npb.jp/bis/players/21425114.html
成績