10月29日のソフトバンクとの首位攻防戦。ロッテは9回裏に逆転され、痛い敗戦を喫した。だが沢村の優しに、好感を持ったファンも多いようだ。
「巨人時代とは、見違える対応です。巨人ではふてくされて叱られることはあっても、チームメイトを励ますようなことはほとんどなかった。ロッテに移ってから、周囲に気を配っているのがよくわかります。ブルペンでは唐川侑己や益田直也など、同じリリーフ陣に積極的にアドバイスを送り兄貴分として慕われていますよ」(スポーツ紙担当記者)
今季、巨人で6点だった沢村の防御率は、9月にロッテに移籍すると1.72に。なぜ劇的に変化できたのだろうか。
「巨人時代はトラブルメーカーでした。12年10月には、人身事故で親子3人にケガを負わせています。14年10月には六本木で、16年4月には新宿歌舞伎町で一般男性と暴行トラブルを起こしました。一方で性格は繊細。ネット上のネガティブな書き込みを読んでは、落ち込んでいた。周囲からも素行を批判され、投球にも悪い影響を与えていました。チームで完全に浮き、一時は戦力外の危機にあったんです。
ロッテには、望まれて移籍しています。中継ぎという役割も用意され、チームメイトも歓迎してくれた。自分が必要とされたことで、モチベーションが上がったのでしょう。気持ちにも余裕が生まれ、チームメイトとも良好な関係を築いています」(同前)
◆メジャー4球団が名乗りも
来季は、さらに飛躍の年になるかもしれない。沢村は10月17日に海外FA権を所得。米国のメジャー最大の移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」が彼の投球を紹介し、複数の球団が興味を示していることが判明したのだ。メジャー事情に詳しい、スポーツジャーナリストの友成那智氏が語る。
「メジャーで成功する日本人投手には、主に三つの特徴があります。ストレートのスピードが速いこと、制球力が良いこと、スプリットなどの落ちる球を持っていることです。沢村は、その三つともクリアしている。メジャー好みのパワーピッチャーですから、3〜4チームが獲得に名乗り出てもおかしくありません。
ただ新型コロナウイルスの影響で、観客は激減。各球団は収入が減り、資金ぐりに困っています。年俸など、あまり良い条件は望めないでしょう」
果たして沢村は来季、自分を復活させてくれたロッテに残留するのか。条件が悪くても、メジャーに挑戦するのか……。
「沢村はプロ入り前の中央大学時代、『巨人以外ならメジャーに挑戦したい』と話していましたからね。米国への憧れは、かなり強いと思います。沢村獲得には、楽天も興味を持っていると言われる。国内なら争奪戦になるでしょう。各球団は複数年契約や年俸倍増など、メジャーを凌駕する好条件を提示するはずです」
海外FA権を得た沢村は、「ファン、チームメイト、スタッフ、球団の皆様に感謝しています」とコメントを発表している。どん底を経験し、復活した選手は強い。日米の複数球団を巻き込んだ、獲得競争になるかもしれない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d972195328358ae9a7168bc2c2154330817ebd6
11/4(水) 8:02配信
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