東京六大学秋季リーグ戦は1日、東大―明大、法大―立大の2試合が行われ、4校は全日程が終了。また、応援席から声援を応援を送った各校応援団も完全燃焼した。

「東京六大学の華」といわれる各校応援団が神宮を彩り、野球部を後押しした。今季は感染症対策により、通常の内野応援席ではなく両外野席に応援団が入り、一般客とは離れて活動。第1試合は明大の「狙い撃ち」など、お決まりの応援歌が響き、東大が1-4で迎えた9回には応援歌に合わせて内野席全体から拍手が起こり、距離の離れたファンと一体となって選手を後押しした。

春のリーグ戦は8月に5試合の短期決戦で全国26連盟で唯一開催にこぎ着けたが、応援団は不在。秋に向け、東京六大学応援団連盟の今年の当番校である早大を中心に感染症対策のガイドラインを作成し、東京六大学野球連盟との協議により、秋の応援団復活が実現した。特に神宮で活躍するために下積みを積んできた4年生にとっては、特別な秋となった。

この日の試合で敗れ、17年秋から続く連敗が「56」に伸びた東大野球部の笠原健吾主将(4年)は、母校の応援部を「チームメート」と表現する。試合後には応援団が待つ外野席まで駆け寄って整列し、感謝を示した。

「本当に感謝しかない。なかなか勝てない中でも球場に毎試合来て応援してくれるし、個人的にも試合が終わるたびに『次は行けるよ』と励ましの言葉をくれて。本当に応援部のみんながいなければ、4年間やってこられなかったと言っても過言ではない」と笠原。「本当に感謝しています。4年間、ありがとうございましたという気持ちです」と語った。

なお、東京六大学リーグは7、8日に最終週となり、両校ともに優勝がかかる早慶戦が行われる。明治神宮大会がない特別な秋、声援を送る応援団も最後の神宮になる。

フルカウント 2020.11.1
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