乗用車を運転中にオートバイと接触事故を起こした後、逃走したとして、警視庁は29日、俳優の伊藤健太郎容疑者(23)=東京都港区南青山1=を自動車運転処罰法違反(過失致傷)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕した。事故現場から逃げたと容疑を認めて「気が動転してパニックになってしまった」と供述しているという。

 逮捕容疑は28日午後5時45分ごろ、東京都渋谷区千駄ケ谷1の都道で乗用車を運転中、Uターンをしようとして反対車線を直進してきたオートバイと衝突し、乗っていた20代の男女2人に重軽傷を負わせ、そのまま逃げたとしている。

 伊藤容疑者にけがはなく、オートバイを運転していた男性が腕に軽いけが、同乗の女性が左足の骨を折る重傷だった。捜査関係者によると、伊藤容疑者は「買い物の途中で道に迷った」と説明している。

 同庁によると、現場は片側2車線の直線道路。現場から100メートル以上離れた場所で伊藤容疑者の車が停車した際、事故を目撃して車で追った男性が降車して説得し、伊藤容疑者は数分後に現場に戻った。

 東京都出身の伊藤容疑者は、NHKの連続テレビ小説「スカーレット」など人気ドラマや映画に多数出演。内館牧子さんの小説を映画化した「十二単衣を着た悪魔」(11月6日公開)で主演の青年役を務めることになっていた。【柿崎誠、安達恒太郎】

毎日新聞2020年10月29日 20時04分(最終更新 10月29日 20時37分)
https://mainichi.jp/articles/20201029/k00/00m/040/228000c