0001爆笑ゴリラ ★
2020/10/29(木) 20:50:40.61ID:CAP_USER9スポーツ報知
本広克行監督「現場で起こる化学反応に期待した」…最新作「ビューティフルドリーマー」で即興芝居多用
映画研究会のメンバーを演じる(前列左から)内田倭史、藤谷理子、ヒロシエリ、小川紗良、(後列同)森田甘路、神尾楓珠
ドラマ、映画で大ヒットした「踊る大捜査線」シリーズで知られる本広克行監督(55)の最新作「ビューティフルドリーマー」が11月6日に公開される。監督の作家性を重視して「監督絶対主義!」を掲げる実験的レーベル「シネマラボ」の第1弾。エチュード(即興芝居)を多用し、主演の小川紗良(24)ら俳優の個性を引き出した本広監督は「現場で起こる化学反応に期待しました」と語り、シリーズ化にも意欲を見せた。(有野 博幸)
「踊る―」のヒットメーカー・本広監督による新たな青春映画シリーズの誕生だ。「大ヒットするコンテンツは、シリーズものばかり」という持論を持ち、「夢を追いかける人たちの青春を描く。それを継続的にやっていけば、ヒットの可能性があるんじゃないか。大いなる実験です」と意図を明かす。
大学の映画研究会(映研)を舞台に小川ら若手俳優たちのエチュード(即興芝居)による化学反応に期待した。「演劇のようなライブ感覚を映像に収めたかった。傑作だと言う人もいれば、戸惑う人もいると思う」。続編を視野に「映研のメンバーが代わっても撮り続けたい。続編で小川さん演じるサラが卒業して社会人になった先輩として登場してもいい。そうなると固定ファンがついて、シリーズを続けて応援してくれるようになればいいな」と構想を練っている。
キャスティングもエチュードを念頭に行い「名前のある役者さんは絶対に即興ではやってくれないので、これも実験的な試みです。現場で『これを言って!』と指示しながら、手作りで仕上げました」。早稲田大学の映画サークル出身で、映画監督としても活躍する小川を自身と重なる役柄の主人公に起用してリーダー的存在に。撮影前にはバーベキューを企画してチームワークを培った。
現在の日本映画界では、ベストセラー小説の映画化や多くの出資者を募る製作委員会方式など手堅くヒットを狙うのが主流となっている。それに対して「スポンサーや芸能事務所の発言力が強くなって、監督が自由に映画を作ることができない」と疑問を感じ、立ち上がった。状況を打破しようと、かつて非商業的なアート系作品を数多く世に送り出した伝説的映画会社「日本アート・シアター・ギルド」に着想を得て実験的映画レーベル「シネマラボ」を発足させた。本作が第1弾となる。
「監督絶対主義!」をキャッチコピーに掲げる「シネマラボ」は「限られた製作予算ですが、監督の作りたい映画を実現させたい。面白くても、つまらなくても、それが映画と思ってもらえれば。すごいB級でも、何年かたってから面白さに気づくこともある。ひどいと思ったけど、すごく心に残る作品になるかもしれない」。さらに「映画を作るだけでなく、みんなで語り合ったり、広場のような存在になれたら。いずれは映画祭もやりたいですね」と夢を膨らませている。
「踊る―」での経験が大きな財産になっている。「あんな素晴らしい映画は二度とないですね。亀山千広さん(現BSフジ社長)のプロデュース能力は本当にすごい。面白い企画があったら『よし、やろう!』って決断が早くて行動力がある。『とりあえず動いて、失敗したら始末書を書けばいい』という感じだった」。当時の映画界には、テレビドラマを映画化することに否定的な見方もあったが、100億円を超える興収を記録して雑音をシャットアウトした。
「作品が大きくなると、芸能事務所や関係者から、いろんな要望が寄せられる。前向きな意見は取り入れるけど、脚本家の君塚良一さんは自分が面白いと思ったことは絶対に変えなかった」。その姿勢を見習い「たとえすぐにヒットしなくても、実験的な試みを積極的にやっていきたい」と信念を貫き、新たな人気シリーズを作り上げる。
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全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ff6fda82834239432033798bb52cb9feb67ddbf