フリーアナウンサーの古舘伊知郎(65)が12月4、5の両日、東京・恵比寿ザ・ガーデンホールで、トークライブ「トーキングブルース」を行う。
トーキングブルースは1988年から2003年まで開催していたトークライブ。14年の一夜限りの復活を経て、この7月に6年ぶりに開催する予定だったが、コロナ禍で延期。本人の「こんな今だからこそ語りたいことがある」という強い思いから、8月14日に無観客(配信限定)で開催した。
古舘は初めての無観客ライブを振り返り「しゃべりが空回りした。緊張しない自分にあせった。ライブはお客さんが主役。森の中でやっているようだった」と手応えが弱かったことを告白。
12月のライブは会場定員の5割での開催となるが「尋常じゃないくらいお客さんに気を使いたい。半分のお客さんだが、私にとっては超満員の2倍くらいの感じ」と強い意気込みを示す。
サブタイトルは「やっかいな生き物」。その意味合いについて「人間だけが物語をつむぐ動物。人間だけが未来予想で動く。例えば天気予報で『明後日の降水確率は90%』と出ると、それに左右されて今を生きられない。人間はやっかいな物語を背負っている」と説明する。
過去にはライブで話の主語を他者にすることが多かったが「ベクトルを変える。人をからかう前に、自分の中にある偏見や差別、決めつけを話さないといけない。『やっかいな生き物』は『やっかいなオレ』。矢の切っ先を自分に向ける。自分の業を笑う」と新境地を開く。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/10/28/kiji/20201027s00041000369000c.html