優勝予想トップは青山学院大学
質問は「優勝候補はどの大学と見ますか、その理由は」。自由記述のため複数校を回答したものもあった。
優勝予想として具体的に名前が上がったのは東海大学、青山学院大学、駒澤大学の3校。中でも青山学院大学の名前を挙げたのは10校の監督にのぼった。その理由としては「5000m〜ハーフまですべての対応力が高く、学年ごとにエース格の選手を控えている」(山梨学院大・飯嶋理彰監督)、「選手の大会での結果とチームの総合力」(東京国際大・大志田秀次監督)など、駅伝力、総合力を評価する声が多かった。「優勝して当然の戦力である」(帝京大・中野孝行監督)という声も。
青山学院大学の今大会のエントリーは4年生6人、3年生3人、2年生4人、1年生3人。昨年ルーキーイヤーながら3大駅伝にすべて出場、出雲2区区間賞・全日本大学駅伝2区5位・箱根駅伝2区5位と好走した岸本大紀(2年、三条)は外れたが、岩見秀哉(4年、須磨学園)、神林勇太(4年、九州学院)、吉田圭太(4年、世羅)、飯田貴之(3年、八千代松陰)、湯原慶吾(3年、水戸工)ら3大駅伝の経験者は豊富。昨年の全国高校駅伝のエース区間・1区10kmで区間賞を獲得したルーキーの佐藤一世(1年、八千代松陰)など新戦力も期待できる。
「全日本に強い」駒澤大学
次に多く名前が上がったのは駒澤大学。昨年まで51回行われた全日本大学駅伝で最多12回の優勝の実績は強い。「エースの存在感があり、戦力が整っており、全日本大学駅伝は強いから」(順天堂大・長門俊介監督)、「エースの田澤君やルーキーの鈴木君をはじめ、実力者が揃っているため。大八木監督の豊富な経験と采配にも期待したい」(信州大・三条俊彦監督)など、選手の力と実績をともに評価する声が目立った。
駒澤大は1年生〜4年生がそれぞれ4人ずつという均等なエントリーに。このうち昨年全日本大学駅伝を走ったのは伊東颯汰(4年、大分東明)、加藤淳(4年、西脇工)、小林歩(4年、関大北陽)、田澤廉(2年、青森山田)の4人だ。エース・田澤の活躍が目立つが、ルーキーの鈴木芽吹(1年、佐久長聖)や加藤も着実に実績を残している。また花尾恭輔(1年、鎮西学院)は夏のけがが響き日本インカレ5000mでは14位と苦しんだが、鈴木と練習をともにする実力のある選手だ。皆木晴(2年、駒大)も1年からAチームで練習するなど実力をつけてきた。同級生に刺激を受けて大学駅伝デビューとなるか。
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