イタリア人指揮官のマルチェロ・リッピ氏が22日、イタリアのラジオ放送『ラディオ・スポルティーヴァ』のインタビューに応じた際に、監督業引退を表明した。

72歳のリッピ氏は、1985年にセリエC2(イタリア4部)ポンテデーラの指揮官としてキャリアを歩み出すと、長年にわたって輝かしいキャリアを築いた。特にユヴェントスとの絆は強く、2度にわたって指揮官に就任。合計8年間、チームの指揮を執り、スクデットを5回獲得したほか、チャンピオンズリーグやUEFAスーパーカップ、インターコンチネンタルカップ、コッパ・イタリア、スーペルコッパ・イタリアーナなど数々のタイトルを手にした。また2004年にはイタリア代表監督に就任。フランチェスコ・トッティやファビオ・カンナヴァーロ、アンドレア・ピルロら豪華メンバーを率いて2006年ドイツ・ワールドカップで優勝を飾った経験を持つ。

近年は広州恒大指揮官や中国代表監督など中国を舞台に活動を続けていたが、昨年11月に中国代表指揮官の座を退任。イタリア人指揮官はこのまま監督業を引退することを表明した。「監督の仕事は完全に終わりにした。もうこれで良いだろう。十分にやった。もしかしたら別の仕事で役に立てるかもしれないので様子を見てみたい。しかし来年の春までは休養を取るつもりだ」と明かしている。

ユヴェントスはリッピ氏の発言を受け、ツイッターを更新。「華麗なキャリアの素晴らしい1ページを共に描くことができて誇りに思っている。新たな役職においても成功を収めることができると確信している」とエールを送った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6d8a0b8818065b850adf2d8123c7b18db31d54e0
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