0001爆笑ゴリラ ★
2020/10/23(金) 07:11:21.17ID:CAP_USER9スポーツ報知
11歳・川北のん、過酷な現場から学ぶ「限界が自分を成長させてくれる」…映画「瞽女 GOZE」出演
しっかり自分の言葉で受け答えした川北のん
人気子役・川北のん(11)の迫真演技が公開前から注目を集める映画「瞽女(ごぜ) GOZE」(瀧澤正治監督)がきょう23日、封切られる。芸の伝承者として無形文化財にまでなった“最後の瞽女(盲目の女性旅芸人)”小林ハルさん(05年死去、享年105)の波乱の生涯を描く。11歳にして芸歴7年の川北はオーディションから次元の違う存在感を発揮。役の難しさ、過酷な撮影現場を通して「限界が自分を成長させてくれることを学びました」。小学生と思えないしっかりした考えの持ち主だ。
「子役」のイメージを覆される。落ち着いた受け答え。「いま辞書を読むのが楽しくて」と話すだけにボキャブラリーも豊富。表現したい言葉がよどみなく出てくる。
11歳の女の子にとって瞽女の世界を理解するのは容易ではない。「まだ癒やしが少なかった時代。障害を持ちながらも、苦労して芸を身につけ、旅をしながら感動を与えていた人たちがいたこと。初めて知りました。演じることで伝えたいと思いました」
オーディションでは約300人から選ばれた。事前に2パターンのセリフ課題が出され、そのどちらかを選んで当日披露する流れだった。しかし川北は、誰に言われるでもなく両方とも覚えて臨み、スタッフを驚かせた。「難しい役と思いました。でも、どうしてもこの役をやってみたい気持ちが強かったので」
主人公・小林ハルの幼少期を演じた。瞽女になる修業の過酷さも詳しく描かれる。作品の半分以上に登場する大役だ。
「お母さんから『選ばれたよ』と結果を聞いた時、うれしさと責任を感じました。撮影までに少しでもハルさんに近づけるよう、目をつむって針に糸を通す練習をしたり。匂いに敏感になったり、物に触れる手の感触などいつもと違う感覚になりました」
ハルを自立させるため、母親は心を鬼にして厳しくしつける。「涙を流すシーンでうまくできないところがあったのですが、母親に追い詰められる場面でハルさんが『ふっ』と自分の中に入ってきたような感じになって。自然に涙があふれてきました」。同時に「限界はつらいものです。親の厳しさは優しさ。極限に向き合う時に自分を成長させてくれている瞬間なんだ」と思い直した。この思考力。普通の11歳ではない。
芝居の絡みはなかったが、小林綾子(48)が瞽女の親方の一人を演じている。小林がNHK連続テレビ小説「おしん」(83〜84年)に出たのも川北と同じ年頃だった。その小林と舞台あいさつの現場で話す機会があった。「小さい時に『おしん』をやっていたの。重なる部分があって涙が出たよ」と言われ、うれしさで心が温かくなったという。逆境にめげず、幼子が必死に生きる姿。「おしん」とダブらせる人も少なくないだろう。
「テレビのアンパンマンに会いたくて」自らの意思で4歳からこの世界に入った。プロフィルを見ると、芸歴7年の間に数え切れないほど仕事をしている。川北が秀でているのは子役特有の芝居にならず、自然に演じられる点。「でも演技を教わったこと、一度もないんです。台本を読んで感じることを大事にしています」
将来の夢は「女優さん」と思ったら、記者の愚かな予想を裏切る。「新しい世界が広がり増えるので勉強が楽しくて。お仕事で身についた集中力も役立ってます。しばらくいろんな勉強をして、その先に本当にやりたいことが見えてくるんじゃないかと思うんです」。大人と会話している錯覚に陥る。教わることの多いインタビューだった。
◆川北 のん(かわきた・のん)2009年3月3日、東京都生まれ。11歳。4歳で現在の所属事務所に入る。15年「娚の一生」で映画デビュー。16年「残穢(ざんえ)―住んではいけない部屋」「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の演技が話題に。今年はNHK・Eテレ「ゴー!ゴー!キッチン戦隊 クックルン」などに出演。139センチ、28キロ。好物はオムライス。憧れの女優は芦田愛菜。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/84a9cfb581b48a389259dbaf9539f4857fbd5430