0001首都圏の虎 ★
2020/10/19(月) 11:47:28.23ID:CAP_USER9サラゴサにおけるここ10年で最高の成績(プレーオフ進出)を収めたあとは、タイ、インド、オーストリアのクラブを経て、今年再び9年ぶりに町田で采配を振るうことになった。
「どんな巡り合わせなのか、私が町田と結ばれるときは痛ましい大きな災難に苦しめられる」。2011年は東日本大震災、今年は新型コロナウイルスがサッカー界にも大きな影響を及ぼした。
Jリーグは2月の開幕戦こそ行なわれたものの、それ以降、延期が決まり、4月7日には練習の中止も決定した。なかなか出口の見えない中、ポポヴィッチはこんな言葉で選手に檄を飛ばした。
「我々は町田というチームのことだけではなく、他に与える影響も考えて模範を見せよう。サッカー選手は他者に勇気やエネルギーを与えることのできる存在だ。チームの中でも自分の役割があるように、社会の中でも同様の役割を自覚しよう。立ち振る舞いでメッセージを送るのだ。コロナに感染された人、命を落とされた人もいる中で、リーグが再開したら一緒に戦っているというのを発信していこうじゃないか」
未曾有のパンデミックに選手たちも不安であることは同様だった。「特に子どものいる選手は強い緊張感の中にいた」
チームの唐井直GMはリーグ戦の再開を7月4日と睨(にら)み、そこから逆算してコンディションを整えるのに7週間のトレーニングが必要と判断していた。幸運であったのは、ゼルビアのチームドクターが、町田医師会の重鎮、五十子桂祐(町田病院院長)であったことだった。
救急医学会の専門医である五十子には、スポーツ整形だけではない広範な医療知識と行政からの信頼があった。市役所に掛け合い、ドライブスルー方式の検査センターを開設させ、Jクラブで最も速くPCRと抗体検査を実施させたのである。その結果を受け、ポポヴィッチは5月18日には接触プレーなしの二部練習を始めた。
6月27日にJ2、7月4日にJ1が再開した。大会方式や順位方式の変更のみならず入場数、座席移動、応援も制限を余儀なくされている。チャントやコールなどの声をあげることは現在できない。
この日の試合もそうであった。10月11日、町田対ツエーゲン金沢。記者は問診票の提出を求められ、定められた席での取材となる。サポーターの繰り出す声はなく、拍手による応援がGIONスタジアムにこだまする。ミックスゾーンでの対応と監督会見はリモートインタビューで行なわれる。
各国のリーグ事情に精通するポポヴィッチはJリーグの現在の状況をどのように見ているのか。母国セルビアは世界でコロナに関して最も厳しい社会的な制限を敷いた国とも言われている。
「確かにセルビアは政府が世界で最も早く厳しい決断を敷きました。ロックダウン後は、市民は夜の5時から明朝の5時まで完全に外出が禁止され、65歳以上に関しては24時間外に出てはダメでした。いずれも罰則規定が伴うものです。この制限はセルビアらしくないと思いました。セルビア人のメンタルは非常に楽観的でスペインやイタリアに似ているからです。
一方でセルビア人は、任意の非常事態宣言だけでは遵守しないのは目に見えていたから、守らせるために罰を伴う必要がありました。制限を徐々に緩和して、やがて高齢者は他者との接触を避けるために朝の4時から7時だけは外に出てOKとなり、やがてその結果、被害を最小限に食い止めたと言えます。セルビアは感染者も死亡者も少なかった」
全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c178a33e41f7dedf88eaa73823539f6c97bced5
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