>>141
このゲームの主人公は竜王討伐の大任を指名されていながら初期装備無し、渡されるお金はたったの120ゴールドである。何故か。
王様は竜王征伐のために100人以上の兵士を呼んでいたからである。この中で最も見込みのある1名に最大の12000ゴールドを投資し、そこそこ見込みのある10名には1200ゴールドを投資し、あまり期待できない100名には120ゴールドの投資をした。
最も竜王征伐の期待値が高くなる効率的な投資の仕方であった。

主人公は、自分が期待されてないことを知らされず、「そなたのくるのをまっておったぞ!」とおだてられて旅に出る。

かくして旅立った111人の勇者達であったが、ある者は何も装備せず外に出てモンスターにフルボッコされ、またある者は先に進みすぎてレベル違いのモンスターにフルボッコされ、またある者はダンジョンの中で「たいまつ」が切れ迷子になり、またある者は王様からもらったお金を持ち逃げし、
とにもかくにもキーアイテムの「たいようのいし」まで辿り着いたのは主人公ひとりであった。

旅先で主人公はドラゴンを倒し、囚われの姫君ローラを助ける。
主人公は「連れてかない」「そんな ひどい・・・」というSMプレイを100回繰り返した後、ラダトームまでローラ姫とめくるめく逃避行をし、宿屋で手を付けてから、ラダトームの王様に返す。
王様はまさか120ゴールド組(王宮内での隠語)の兵士が姫を助けてくるとは思ってもおらず、たいそう喜んだ。
なお、このとき勇者の経験値が上がってないのは、勇者が既に経験済みだったからと言われている。