0878名無しさん@恐縮です
2020/10/20(火) 23:27:30.99ID:0g8m6Oe10あえて「悪い意味でも」と付け加えたのは、レイズの戦略が危険な側面も孕んでいるからだ。
サイ・ヤング賞を獲得したほどの投手が90球も投げないうちにマウンドを降り、(個性的ではあっても)無名のリリーバーが入れ替わり立ち代わりマウンドに上がる試合を、果たして一般のファンは喜ぶだろうか?
猫の目のようにラインナップが変わることで、「レイズと言えばこの人」という看板選手もなかなか出てこない。
つまり、レイズ野球からは真のスーパースターは生まれにくい。ある意味で、それは当然のことでもある。
彼らのスタイルはあくまでも「弱者の戦略」であり、スーパースターがチームにいないことを前提に出発しているからだ。
だが、レイズの戦略を他の球団が踏襲することで、ますます「個」の存在が薄れていくことを危惧する向きは少なくない(実際、すでにそうなりつつある側面も否定できない)。
スーパースター不在が叫ばれて久しいMLBで、この危機感はかなり深刻なものとして共有されている。
ただ、だからと言ってレイズの野球がつまらないかというとそれも違う。
先に述べたように、固定概念を次々にひっくり返す彼らの試合は、スター同士の対決とはまた違った意味でエキサイティングだ。
そこに何とも言えないジレンマを感じるのは僕だけではないだろう。
それだけに、ドジャースと対戦する今回のワールドシリーズは非常に興味深い。