山田哲人は「日本のマイク・トラウトだと呼ぶ人たちがすぐ見つかるだろう」

 カブスのダルビッシュ有投手が日本人初の最多勝(8勝)、ツインズに移籍した前田健太投手がチームトップタイの6勝(1敗)を挙げるなど今季は日本人メジャーリーガーでは投手陣の活躍が目立った。米データ専門メディア「スポーツ・インフォ・ソリューションズ」はNPB所属の3人の日本人野手に注目。ヤクルトの山田哲人内野手、広島の鈴木誠也外野手、西武の森友哉捕手を「来年MLBに挑戦するかもしれない」と特集している。

「彼のことを日本のマイク・トラウトだと呼ぶ人たちがすぐ見つかるだろう」

 まずトップに登場したのはヤクルトの山田哲。3度のトリプルスリー、4度の30発&30盗塁を記録する日本を代表する打者をエンゼルスのトラウトに例え紹介し「ヤマダの万能性こそが見るものを多いに惹きつける要素であり、彼がFA権を取得するタイミングに近づくにつれて、ヤクルトスワローズがポスティングを検討するのもより理にかなう」と伝えている。

 選手としての特徴では大柄な選手ではないことを言及し「打撃に大きなレッグキックを取り入れるなどして、体を最大限に活用している。手の動きが速く、体格の割にレベルスイングで長打が打てる」と評価。平均以上のスピード、運動能力の高さを生かした守備も一定の評価をされており「彼が健康だとすれば、どのMLB球団でも役割を見つけることができる。そして今オフに彼はそのチャンスを得るかもしれない」と大きな期待を込めている。

鈴木誠也は「MLB球団に打線の中軸を担える打撃力をもたらす」
 広島の鈴木誠は右翼手として強肩、強打を評価し「コンスタントに打線の中軸でパワーを発揮し、守備でも引けを取っていない。走者は(右翼を守る)彼を警戒しないといけない」と説明。ここまで4年連続で打率3割&25本塁打をマークする打撃も「フィールドの至る所にレーザーショットを打てる」と絶賛。

 26歳の年齢という点、広島がポスティングで出す可能性が低いことも指摘しつつ「コーナーを守る外野手としてMLB球団に打線の中軸を担える打撃力をもたらすことができるだろう」と、メジャーの中軸も狙える打撃力を大きく評価している。

 昨季の首位打者・MVPを獲得した西武の森は「25歳の彼をMLB球団はすぐに目を付けておくべきだ」と注目。豪快なフルスイングが魅力で「このスイングはモリに合っており、彼はミート力の素晴らしさや選球眼の改善も示している」と年々、打撃力が向上している点を評価。

 捕手としての守備力については「肩の強さは捕手としてはMLB平均レベル」と及第点を付け「打撃が復調すると仮定して、モリは捕手として平均以上の打撃力で(MLBの)チームに貢献できる。今日の球界では贅沢なことだと言える。守備が幾分改善されれば、MLB球団にとってみれば更に魅力的に映るだろう」と、今後の成長に期待を込めていた。

 昨季は秋山翔吾、筒香嘉智の日本人野手がメジャーに挑戦。本来の力を発揮できなかったが、この中から、再び日本人メジャーリーガーは生まれるのか、期待したいところだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4e44217000c67bffd7272e9a00082d4ca3de4145
10/18(日) 7:35配信