真矢ミキ 所属事務所を「クビ」になった過去、転機はあの作品「スーツを借りて受けに行きました」
[ 2020年10月17日 15:56 ]スポニチ
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女優の真矢ミキPhoto By スポニチ
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 女優、真矢ミキ(56)が17日放送の関西テレビ「おかべろ」(土曜後2・28)に出演し、所属事務所を「クビ」になった過去について語った。

 元宝塚歌劇団花組のトップスター。男役で長髪に挑戦し日本武道館でソロコンサートを開催するなど「ヅカの革命児」と呼ばれた。1998年に宝塚歌劇団を退団し、芸能事務所に所属。「芝居はやってきたから舞台じゃなくて映像で」と、映画やドラマなどの映像作品に活躍の場を求めた。

 しかし、仕事の依頼は「100%舞台」だった。「(映像の)オファーは入ってこない。想像を超えて。何なんだろう、それこそ気分が下がって大変でした」と振り返った。

 舞台を断り続け、仕事もほぼない状態。事務所から「あなた、まだトップを引きずっている」とも指摘され、ついには“戦力外”を告げられたという。「私が今あの事務所さんだったら私も断るな。面白くない人間でしたよね」と語った。

 その後「事務所さんをクビになったので違う事務所さんに拾ってもらうわけなんですけど」。プライドを捨てて「みんなが断っていくような仕事」もこなした。「テントだけ渡されて、民族の横で寝る」という過酷なアフリカロケにもチャレンジした。

 転機となったのは2003年公開の映画「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」への出演だったと告白。新たな事務所の担当者からは「大きい役だけど(役柄の)性格が悪い。辞めよう」と止められたが、「これを逃したら(他の作品に)出れない」と感じオーディションを受けた。「OLをやっている人にリクルートスーツを借りて受けに行きました」と明かした。

 結果は合格。同映画で、厳格な管理官役を演じて新境地を拓きブレークした。真矢は役柄に触れ、「ああいう男の人をはねのけるくらいガツンとしていたところが出てくるのって、もしかしたら男役をやっていたことって、何も使えない札だと思っていたけど、これは最終的には使えるかもしれないと思って」と、しみじみ話していた。

(おわり)