10/16(金) 20:16
スポーツ報知
 
 生島企画室所属の歴史作家・今村翔吾氏(36)の小説「じんかん」(講談社刊)が26日、「第11回 山田風太郎賞」を受賞した。

 受賞決定の報を東京・丸の内のパレスホテルで聞いた瞬間、今村は「夢がかないました! 山田風太郎さんは自分の目標ですので、こんなにうれしいことはありません」とガッツポーズ。昨年は「童の神」でノミネートされたものの届かなかっただけに、うれしさもひとしお。所属事務所の会長であるフリーアナウンサー生島ヒロシ(69)も「おめでとう!良かったね!」と祝福した。

 受賞作「じんかん」は仕えた主人を殺し、天下の将軍を暗殺し、東大寺の大仏殿を焼き尽くす。民を想い、民を信じ、正義を貫こうとした青年武将は、なぜ稀代の悪人となったか…。「戦国一の極悪人」と言われた松永久秀の真実の生涯を514ページにわたってつづった歴史巨編だ。

 同賞は2009年に創設。戦後日本を代表する大衆小説作家・山田風太郎氏の独創的な作品群とその作家的姿勢への敬意を礎に、有望な作家の作品を発掘顕彰するために作られた。ミステリー、時代、SFなどジャンルを問わず過去一年間で最も「面白い」と評価されたエンターテインメント小説に贈られる。

 今村氏はもともとはプロダンサーで30歳から歴史小説を書き始めた。小説「八本目の槍」(新潮社)が今年3月、「第41回 吉川英治文学新人賞」に選ばれた。現在は大手芸能事務所「生島企画室」に所属。メディア出演や講演活動にも取り組み、今年5月からフジテレビ系情報番組「とくダネ!」(月〜金曜・前8時)、8月からはTBSの報道番組「Nスタ」(月〜金曜・後3時49分)のコメンテーターも務めている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/16611509611ee606cb8679fd665ae9b1b45860af