ロッド・スチュワート、ジェフ・ベック・グループ初の米公演「贋物と思われるのを恐れてた」
2020.10.13 13:51 BARKS
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ロッド・スチュワートが、1968年6月14日に行なわれたジェフ・ベック・グループ初のアメリカでのライブを振り返った。彼らは、ニューヨークにあったフィルモア・イーストで開かれたグレイトフル・デッドの公演のオープニング・アクトを務めた。結果的には無用の不安であったが、ロッドはパフォーマンス前、ものすごく緊張していたという。

ロッドは『How To Wow』ポッドキャストでこう語った。
「僕はすごくナーバスになってた。僕はいつもサム・クックみたいな黒人のシンガーのように歌おうとしてきた。“バレてしまうんだろう。(観客には)黒人がいっぱいいて、“贋物! お前は贋物だ!”って言われるに違いない“って思ったんだ。
実際にはヒッピーだらけだったよ。ジェフに“おい、出て来いよ”って言われ、アンプの後ろから出てみたら、ヒッピーばかりだった!」

ジェフ・ベック・グループはこのとき、ヘッドライナーであったグレイトフル・デッドを凌ぐほどのパフォーマンスを見せたと言われるが、ロッドはそう評価されたことに「アメリカはそれまであの手のものを目にしたことがなかった」からだと話した。
「僕が歌い、ジェフがギター、ロニー(・ウッド)がベース、ミッキー・ウォーラーがドラム、ニッキー・ホプキンスがキーボードをプレイした。なんてラインナップだ! 彼らはシカゴ・ブルースが逆輸入されるのを見たことがなかったんだ。これはレッド・ツェッペリン前だ。もちろん、(ザ・ローリング・)ストーンズはビッグだった。
でも、あれが俺らだった。彼らはああいうもの見たことなかったんだ。とくに、髪の毛膨らませて奇抜な恰好した僕とウッディ(ロニー)みたいな奴らを」

ロッドはまた、「(当時の)僕らは何も考えていなかった。金持ちになりたいと思ってたわけじゃない。ただ、自分らが好きなこと、それって自分たちの音楽をプレイするってことだけど、それをただやりたかっただけだ。有名になることなんて考えてなかった。あの時代はみんな、そうだったと思うよ」と話した。

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Ako Suzuki