10/13(火) 5:00
スポーツ報知

笠浩二

 1980年代に活躍し、「Romanticが止まらない」「Lucky Chanceをもう一度」など筒美さんから多くの楽曲の提供を受けたロックバンド「C―C―B」の元メンバー・笠浩二(57)が12日、スポーツ報知の取材に応じ、筒美さんへの追悼と感謝の思いを語った。

 笠らは83年に「Coconut Boys」のバンド名でデビューしたが、当初はヒット曲に恵まれなかった。「C―C―B」と改名し、85年に起死回生の思いで発売したのが、松本隆氏が作詞し、筒美さんが作曲した大ヒット曲「Romanticが止まらない」だった。

 「当時、ドラムをたたきながら歌うというのは斬新でしたが、僕は全く自信がなかったんです。でも、筒美さんは『おまえの声がいいんだ。80年代では一番(の声質)だ』と言ってくれたんです」。笠のプレッシャーを軽くするためにおだてたのではなく、本心からの言葉だったことは、後の筒美さんの言葉で確信した。

 「インタビューで『Romantic―』の話題が上がった時に『笠は本当に歌もうまくなって、あの曲には理想的(なボーカル)だった』と話してくれているのを見ました。筒美さんがいたからこそ、僕は勇気を持って歌うことができているんだと思います」。現在、故郷・熊本を拠点に音楽活動を続けていられるのも、当時の筒美さんの言葉が胸にあるからだという。

 近年は会う機会が無く、訃報も報道で知った。「突然だったので、あたふたしちゃって…。大先生という感じではありましたが、本当に気を使っていただきました。キチッとお礼を言いたかったのに…」と悔しさをにじませていた。

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