現地11日の「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日〜10月11日/クレーコート)大会最終日。男子シングルス決勝で、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦。ナダルが6-0、6-2、7-5で勝利し、4連覇、そして前人未到の13度目の優勝を飾った。またこれで「全仏オープン」でマッチ100勝、そしてロジャー・フェデラー(スイス)に並ぶグランドスラム20個目のタイトル獲得となった。


第3セットもジョコビッチのサービスゲームからスタート。両者サービスゲームをキープして迎えた第3ゲーム。ナダルはブレークチャンスを迎えたが、合計3本しのがれ、リードを作ることができなかった。

ナダルはジョコビッチにブレークポイントを握らせることなく第4ゲームをキープすると、続く第5ゲームをラブゲームでブレーク。第3セットも先行する。

第6ゲームで30-40とピンチを迎えたナダルだったが、ジョコビッチのドロップショットに追いついてしのぐ。しかし、デュースで再びブレークポイントを握られると、今度はしのぎきることができない。この試合初となるブレークを喫し、ゲームカウント3-3のイーブンに戻された。

両者サービスゲームをキープして迎えた第9ゲーム。ナダルはデュースの末にチャンスをつかむが、ジョコビッチにしのがれてしまう。

会場の歓声も後押しし、ジョコビッチに流れが傾きかけていたが、それを許さないナダル。第10ゲームをしっかりとキープすると、第11ゲームでブレークポイントを握った。そしてここでジョコビッチのダブルフォルトにより、ナダルが終盤で1ブレークアップとする。

そしてサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第12ゲームを守りきり、ストレートで勝利。同大会4度目の失セット0での完全優勝、4連覇、そして前人未踏となる13度目の優勝を達成した。

ジョコビッチはこの試合の前まで、今シーズン37勝1敗。その1敗も「全米オープン」4回戦、第1セット途中での失格と、誰も止められない状況だった。それが今回初めて最後まで試合を行い、同じBIG3のナダルがジョコビッチに黒星をつけた。

(テニスデイリー編集部)

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