柴咲コウが主演を務める「35歳の少女」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系)の第1話が10月10日(土)に放送された。

【写真を見る】児童書「モモ」を抱え、お花のポシェットをぶら下げて出かける“35歳”の望美(柴咲コウ)

10歳のときに不慮の事故に遭い眠り続けた望美(柴咲)が、25年の時を経て目を覚ました。事故当時から激変した周りの環境に戸惑う望美が、大きな声を出してワァワァと泣く姿は幼い少女のようであり、この先どんな物語が待ち受けているのだろうと、多くの視聴者の胸をザワつかせた初回放送であった。(以下、ネタばれが含まれます)

■ 数々のヒット作を生む遊川和彦の最新作

ドラマ「35歳の少女」の制作チームは、「家政婦のミタ」(2011年、日本テレビ系)、「同期のサクラ」(2019年、日本テレビ系)の同じスタッフが集結し、脚本家・遊川和彦が「〇〇妻」(2015年、日本テレビ系)以来、5年ぶりに柴咲コウとタッグを組んでいる。

先の読めない衝撃的な展開を生み出す遊川作品の新作に「これこれ、この感じが遊川さんぽいわ」「35歳?の少女?どういうこと」といった期待の声が、放送前からSNSに上がっていた。

望美が25年ぶりに目を覚ました世界では、介護し続けて待っていた母・多恵(鈴木保奈美)、母の愛が姉にばかり向けられていたことに傷ついた妹・愛美(橋本愛)、家族を直視できずに逃げた父・進次(田中哲司)が幸せに包まれた関係ではなくなっていた。

■ 柴咲コウの演技力で引き付けた初回放送

望美が目覚めたことをお祝いするために、多恵はバラバラだった家族を集結させた。望美をびっくりさせまいと、愛美と進次には仲良し家族を演じてもらうつもりだったが、多恵が呼び寄せた結人(坂口健太郎)によって事態は一変。

望美の初恋相手だった結人だが「おまえのママに素敵な大人になったふりをして励ましてほしいと頼まれただけ」と声を荒げる。「今はおまえが夢見てたような未来じゃねーんだよ」と激しく言い放つ結人を、大きな瞳に涙を溜めて見詰めていた望美は、結人が去ろうとすると「ウワーーン」と大泣きし始めた。

その姿は、まさに小学生の子どもが泣きじゃくる顔であり、大人に対して怯えるような泣き声であって、今作のタイトルが「35歳の少女」だということを思い出させるシーンとなっていた。「そんなのアリ!?」という設定を初回にして飛び越えてくる。そんな柴咲の演技を見て、次回からの視聴も続行すると決めた人も多かったのでは。

■ 恋愛をこじらせる妹・愛美が結人に恋人代行を依頼

次週、第2話は10月17日(土)に放送される。望美は25年の月日が流れた現実を受け入れようと決意したものの、変わり果てた世界にまだ馴染めない。眠っている間に生理が始まり大人の体になっていることにも改めてショックを受ける。一方、広告代理店で働く愛美は元カレで上司の相沢(細田善彦)が使えない後輩・藤子(大友花恋)と付き合っていることにストレスを抱えていた。相沢の気を引きたい愛美は代行業をしている結人に恋人のふりをしてくれと頼む。

別々の場所でそれぞれに人生の行き詰まりを感じている家族。望美は自分が原因で家族がバラバラになってしまったことに心を痛める。

10/11(日) 9:52配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d8fbaf198e03232b97b1e449b791e6576b6502c