楽天がヤンキース・田中将大投手(31)の国内カムバックに備え、動向を注視していることが分かった。ヤンキースとの7年1億5500万ドル(約164億円)の契約が切れる右腕の去就は、MLBのストーブリーグでも注目の的。NY残留か、他球団移籍かを巡って米国内で諸説入り乱れる中、日本の古巣球団が生え抜きレジェンドを8年ぶりに復帰させるべくメジャーリーグに“ガチ勝負”を仕掛けるとの仰天情報が急浮上している。

不本意な投球に珍しく本人も落胆の色を隠せなかった。7日(日本時間8日)のレイズとのア・リーグ地区シリーズ第3戦、先発マウンドに立った田中は、2本塁打を浴びるなど5回途中5失点KO。大事なゲームで敗戦投手となった試合後は「悔しさしかない。自分自身の状態が前回登板より数段良かっただけにフラストレーションが半端ない。すごくつらい、今日は…」といつになく感情をあらわにした。

 前回登板のワイルドカードシリーズ・インディアンス戦は5回途中6失点降板。2戦連続となる背信投球で地元メディアからは辛辣な言葉を向けられ、ヤンキースとの残留交渉について「難航するのではないか」との見解も出始めている。

 こうした田中の動向を注視しているのが、古巣の楽天だ。球団関係者は「もし田中が国内復帰を選択肢に入れてくれているなら、イーグルスは絶対に動かなければいけない」とし、こう続けた。

「ヤンキースがオファーを出すかどうかも含め、こちらも(オファーを出す準備を)見極めなければいけないと思う。いずれにしても彼はメジャーに移籍してから初めて契約が切れるタイミングになるわけだから『我々は待っている』という姿勢を示すことは、とても大事だろう」

 とはいえ、今年のポストシーズンで2戦連続で試合をつくれなかったことだけでヤンキースを含めたメジャー球団の田中への評価が下がるとは考えづらい。メジャー7年間で78勝の実績は群を抜いており、今オフの注目FA選手の中でも米主要メディアは田中を軒並み上位にランクインさせている。ヤンキースもエースのコールに次ぐ2番手として田中を高く評価していることに変わりはなく、米メディアの間では「残留交渉に動くことはほぼ確実」との予想が圧倒的だ。

 それでも楽天側は、ヤンキースだけでなくメジャー他球団との田中争奪戦となることも視野に入れているようだ。現地発の情報によると、来季以降の田中の契約ベースとなるのは「3年総額3700万ドル(約39億円)」との見方もある。それでも楽天は、メジャー球団とのマネーゲームとなる流れは覚悟のうえで一歩も引く構えを見せていない。

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