「俺がロックを救う」マシン・ガン・ケリーがポップ・パンク路線で初の全米1位を達成
10/5(月) 18:10 Rolling Stone Japan
https://news.yahoo.co.jp/articles/b67f4748f87f9cb88d5e7e938a683f2bb5715188
マシン・ガン・ケリー(Photo by Nathan James)
https://amd.c.yimg.jp/amd/20201005-00034720-rolling-000-1-view.jpg

●Machine Gun Kelly - Bloody Valentine [Official Video]
https://www.youtube.com/watch?v=wSdT-SArM2Q


マシン・ガン・ケリーの最新アルバム『ティケッツ・トゥ・マイ・ダウンフォール』(Tickets To My Downfall)が、ロック・アルバムとしては今年初の全米アルバム・チャート初登場1位を記録。ラッパーとして活動していたMGKによる「ポップ・パンク・アルバム」が快挙を達成した。

『ティケッツ・トゥ・マイ・ダウンフォール』は発売初週、アルバム換算で126000枚の売上を記録し、全米1位が確定。2012年のデビューから昨年までの間に4枚のヒップホップ・アルバムをリリースしたマシン・ガン・ケリーは、4作とも全米TOP10入りするヒットを記録していたものの、首位を獲得したのは今回が初。
ラッパーとしてヒップホップのジャンルでメインに音楽活動を続けていたMGKが今回リリースしたのは、ポップ・パンク・アルバムーーいわゆる、ジャンルでいうところの「ロック・アルバム」にカテゴライズされるアルバムだ。
ロック・アルバムが最後に全米首位に輝いたのは2019年9月14日付のトゥールの『フィア・イノキュラム』以来初。今回、MGKが約1年1カ月ぶりにロックを全米トップに連れ戻した。

『ティケッツ・トゥ・マイ・ダウンフォール』はロック・バンドBlink-182のトラヴィス・バーカーがプロデュースし、楽曲の多くをMGKと共にコライト。MGKは幼少期からパンクやロックが大好きで、Blink-182も少年時代によく聴いていていたという。
そして、10年以上前のとある日、Blink-182のライヴを観に行ったMGKがトラヴィスに「今日ライヴ後楽屋に遊びにおいで」と招待されたことがきっかけで、2人の友好関係がスタート。
昨年、MGKが精神的に落ち込んでいた時にトラヴィスの自宅を訪ね、気分転換に1曲作ってみたところ次々とアイディアが生まれ、アルバムが一気に完成。そしてアルバム制作やトラヴィスとその期間過ごした思い出や会話により、MGKは元気を取り戻したという。

ヒップホップやダンス・ミュージックなどが音楽のメインストリームになっている昨今、「POP PUNK IS DEAD(ポップ・パンクは死んだ)」や「ROCK IS DEAD(ロックは死んだ)」と言われることが多い中、MGKはアルバム制作中に「俺がポップ・パンクの新時代を創る!」と宣言していた。
一見、「ラッパーが初めて作るポップ・パンク・アルバムで何ができるのか」と思われがちだが、MGKは見事、それを有言実行した事になる。

(中略)

マシン・ガン・ケリー
『ティケッツ・トゥ・マイ・ダウンフォール』
配信中
日本盤CD:10月28日(水)発売予定
歌詞・対訳・解説付 / ボーナス・トラック収録予定

(おわり)