2020年10月05日 11時00分
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ドジャース時代のチャーリー・ヘイガー容疑者(ロイター)
 ア・リーグの地区シリーズがいよいよ5日(日本時間6日)に開幕するが、そんな中、プレーオフで盛り上がる米球界を揺るがす事件が起こった。カブス傘下2Aの投手コーチが元恋人を射殺し、その後、遺体で発見されたのだ。

 事件が発生したのは2日(同3日)だった。チャーリー・ヘイガー容疑者(37)はアリゾナ州フェニックスの元恋人のダニエル・ブリードさん(34)宅を訪問。室内から数発の銃声が聞こえた後に、銃を持って出てくる姿をブリードさんと同居する男性に目撃された。直後にブリードさんが部屋で射殺された状態で見つかったことから、警察に殺人と加重暴行の容疑で指名手配された。

 そして3日(同4日)午後4時ごろ、グランドキャニオン南側のハイキングトレイルで遺体で発見された。スコッツデール警察の報告書によると、拳銃による自殺とみられるという。

 ヘイガー容疑者は元メジャーリーガー。2001年のドラフトでホワイトソックスに25巡目で指名されてプロ入りし、06年にメジャーデビュー。08年にパドレス、09、10年はドジャースでプレーして5年間で34試合に登板し、2勝7敗、防御率6・40。昨年オフにカブス傘下2Aの投手コーチに就任した。

 カブスは事件発覚直後に「まずは何より、ダニエル・ブリードさんのご家族にお悔やみを申し上げます。ご家族やご友人に心からお祈りいたします。チャールズ・ヘイガーは2019年11月、カブスにマイナーリーグのコーチとして雇われました。スプリングトレーニングにも参加していましたが、新型コロナウイルスによるパンデミックで2020年のマイナーリーグが中止されてしまったため、チームでの関わりは限られました。捜査が続いていることから、これ以上のコメントは控えますが、スコッツデール警察に協力しています」と声明文を出した。動機や経過など詳細は不明。痛ましい事件だ。