トランプ大統領がコロナに感染した。専門家の言うことも無視し、タフな男を演出するかの如くマスクもせずに集会を続けた彼が、よりにもよって選挙の1ヶ月前というタイミングで感染してしまったのだ。しかも、彼は、側近ホープ・ヒックスの感染が確認された後で、ニュージャージー州でのイベントに出席したというのである。その時点では、討論で顔を合わせたジョー・バイデンの陣営に、ヒックスの感染を報告することもしていない。

 アメリカは今、1日中このニュースで持ちきり。メディアには、これからどうなるのかを含め、あらゆる情報や憶測が飛び交っている。そんな中では、トランプの宿敵であるハリウッド関係者のコメントも、多数目に付く。「嬉しくて飛び上がってしまいましたよ」と言ったのは、ドミニク・ウエスト。リモート出演したイギリスのテレビで、彼は、「自分がしたことは自分に回って来るということですね。このことが、彼の落選の妨げにならないことを願っています」「おわかりのように、僕は彼のファンではないので。バイデンには健康なままで、早く大統領になってほしいです」と言っている。

 逆に、やはりトランプ嫌いであるアリッサ・ミラノは、自身がコロナ感染を経験していることもあり、「コロナを経験し、今も後遺症に苦しむ身としては、たとえ最悪の敵であっても、このウィルスにはかかってほしくないと思います」と、思いやりを感じさせるツイートした。それでも、最後に「マスクを着用しましょう」と付け加えることを忘れていない。

マーク・ハミルは「ここから何か良いことが生まれるとしたら、彼の支持者が考え直してくれることではないか。もし、彼らが、ロックダウンを受け入れ、ソーシャルディスタンスを実践し、マスクを着用するようになれば、このウィルスを抑え込むことができるかもしれない。最初からそうするべきだったのだが」とツイートしている。ジャッド・アパトーは、レポーターに「マスクを外せ」とトランプが命令する1ヶ月前の動画とともに、「こいつは、こういう奴。忘れてはいけないよ」と、辛辣なツイートをした。

コメディアンたちのコメントは、さすがにもっと明るい。パットン・オズワルトは「トランプがコロナにかかったと知って、ジュリアーニはパニックしているだろうな」、ウィットニー・カミングスは、「どうしてメラニアが感染したんだろう?彼女は結婚した時からトランプとソーシャルディスタンスをしてきたのにね」とツイートしている。

 一方で、これがトランプお得意の嘘、茶番ではないかと勘ぐる声もある。ベット・ミドラーは、「ホープ・ヒックスに陽性反応が出たそうだけど、興味深いタイミングよね。ということは、トランプは隔離されて、集会も討論もなくなるということね。都合がいいわね。悪いふうに考えるのはよくないけれども、4年間もずっと嘘をつかれてきたから、信頼できないのよ」「討論を避けて、コロナからミラクルのように回復して、これはたいした病気じゃないんだと言うために、嘘でやっているのかしら?真実はそのうちわかるでしょう。死体になったら話は別だけど」とツイートした。

全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/byline/saruwatariyuki/20201003-00201264/
https://newsbyl-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20201003-00201264-roupeiro-000-10-view.jpg