■ 五輪出場は大丈夫か

 こうなると、さすがに気になってくるのは東京五輪への出場だ。不倫問題の発覚前までは「競泳のエース」として万全なコンディションをキープしていることもあって周囲からチヤホヤされながら持てはやされていたが、今回の醜聞発覚によって奈落へと突き落され、本人のモチベーションはすっかり消滅しかかっているとも聞く。

 瀬戸をよく知る人物によれば、どうやら「今も練習どころではなく、明らかに放心状態」というほどだから完全復調にはかなりの時間を要することが避けられそうもなく、この間に自身のパフォーマンスを大きく落としていくのは必至だ。こうした現状から競泳界の中では“不倫スイマー”の行く末として「このまま東京五輪への出場を辞退し、今年末までの極力早い段階で競泳界から引退宣言した上で隠匿生活を送るつもりではないか」との見解まで出始めている。

■ 瀬戸の不倫はスルーしようとするテレビ局

 不倫問題の発覚によって五輪出場を断念し、現役引退にまで追い込まれることになれば、前代未聞の醜聞としてスポーツ界に汚点を残す。それだけは何とか避けようと必死になって、あの手この手の“根回し”と“圧力”をかけているとウワサされているのが、瀬戸を支える「ブレーン」たちの存在だ。ところが、こうした深謀遠慮が逆に仇となっているフシもみられる。

 「瀬戸のマネジメントを請け負う所属事務所は大手広告代理店の資本が入っている事実上のグループ子会社だ。そういう裏事情もあって、テレビのワイドショーは瀬戸の不倫問題を扱いにくく、なるべく番組内でトピックスとして取り上げないようにして、シレっとスルーしている。

 大手広告代理店にニラまれたら東京五輪の放映権に関することや、その他の広告案件などにも悪影響が及ぶ。何とかその大手広告代理店の機嫌を損ねないように忖度し、別のトピックスでやり過ごしたいというのが民放各局の本音だ。

 ただ、この手の裏事情はメディアの間でも広まりやすい。結局『瀬戸はいろいろとしがらみがあるので面倒くさい』『瀬戸のバックについているブレーンは厄介』などという声が噴出する結果を招き、瀬戸陣営にとって残念ながら逆効果となってしまっているようだ」(民放関係者)

 ネット上でも「芸能界の不倫問題で民放局のワイドショーはいつも鬼の首を獲ったかのように厳しいトーンで報じるはずが、こと瀬戸に関しては黙殺しようとしているから気持ちが悪い」などと批判的なコメントが相飛び交っているので、世間もうすうす裏事情に気づいている。

 不倫問題で致命的なイメージダウンを負い、さらに民放各局の過剰な報道自主規制によって瀬戸は世間からの信頼回復が困難となっている。もうダイナミックなフォームとともに次々と記録更新をラッシュさせる姿は見られなくなってしまうのか。