◆夫が逮捕されあらぬ疑いが

そんななか、2019年10月、夫が恐喝の疑いで逮捕されるという事件が起こりました。その場に私もいたために、私自身についても、「美人局の疑いがある」と報道されてしまったのです。

8月のある日、私は友だち数人とのランチで久々にお酒を飲み、その後カラオケをしようと盛り上がって、夫が経営するお店に行くことにしました。私も友人と遊ぶのは久しぶりだったので、飲みすぎてはっちゃけてしまい……。それを見て、夫が「おまえ、酔っぱらいすぎだぞ」と言うので、私も言い返して、喧嘩になり――。その様子を見て、みんな帰っていきました。

その後も夫婦喧嘩が続き、夫が友人のなかの1人のことを「あいつと浮気していたんじゃないか」と疑い始め、事実を確かめに行くから一緒に来いと言われました。私は夫が冷静さを失っていることが心配でしたし、疑いを晴らすためにも男友だちの会社に行くことにしました。そのとき、夫は私が嘘をつかないか確認するため、会話を録音していたのです。結果的にはその録音があったおかげで、夫が恐喝した事実はないとして不起訴になったのですが――。

後日、男友だちが被害届を出し、夫が逮捕されたときは、何が起きているのかがわからず、時が止まってしまった感じでした。戸惑いながらも警察に事情を説明し、私と夫が共謀して友人を恐喝したという事実がなかったことを理解していただき、不起訴処分となりました。

夫婦喧嘩がいつの間にか世間をお騒がせして、友人知人にも大きな迷惑をかけることになってしまい……思慮が足りなかったと深く反省しています。

◆事務所もやめ、人生の仕切り直し

夫との価値観の違いはそれ以前から感じていましたし、小さないさかいもありました。でもこの出来事が、今後どうしていくべきか真剣に考えるきっかけになったのは事実です。
夫とは距離を置きたかったので別居し、母と息子と3人で暮らし始めました。

母は私が小学校6年のときに、アルゼンチン人の父と離婚。姉妹3人でモデルの仕事をするため、福井から東京に引っ越してきました。私より9歳上の兄はすでに働いていましたが、姉妹3人分の学費もあるし、本当に大変だったはず。自分も母親になって改めて、母は強い女性だとつくづく思いました。

その母が、離婚しようかどうしようか迷っている私に、「あなたならひとりでも大丈夫よ」と言ってくれたのです。そのひとことで勇気が湧きました。

それまでお世話になった事務所からは、昨年末に独立しました。これも、より自分らしく活動するため。母に告げると、「いい勉強になるし、独立したら強くなれるわよ」と励ましてくれました。

姉2人も事務所から独立しているので、「どうやって仕事を得るの?」とアドバイスを求めたら、「自分で営業するんだよ」「経理も自分でやってるよ」と。まわりにいる女性がみんな逞しいので心強いです。さっそく収支台帳を管理するため、パソコンでエクセルの勉強を始めました。

離婚調停と独立を経て、自分の本当にやりたいことが見えてきました。自信を持って、「今の自分が一番好き」と言うことができます。

私の夢は、ママモデルの仲間に呼びかけて子ども服を集め、シングルマザーにプレゼントすること。また、シングルマザーのための母子寮を作ろうと活動している方々のお手伝いもしたいなと思っています。

結婚してママになる経験を通して、自分らしく生きることの大切さに改めて気づきました。子どもがいることで強くもなりましたし、決断力もついた気がします。そんな新生・道端アンジェリカを、ぜひ多くの方に見てもらいたいと思います。

全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d8c9e4d9942e24c33888354cabe3a960fed32d1?page=2
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