大坂なおみさんが見事、全米オープンテニスで2度目の優勝を果たしました。

 今回は世界の大舞台での勝利というだけではありません。大坂さんは、黒人への人種差別的な暴力の犠牲となった人々の名前をマスクに刻み、初戦から決勝まで抗議の意思を示し続けました。このことは、日本社会で見られる「スポーツに政治を持ち込むな」といった固定観念に風穴を開けました。

 大坂さんの抗議は「勇気ある行動」として欧米メディアがこぞって称賛しています。ニューヨーク・タイムズ紙は「いばらの道のように苦しい難題」にチャレンジしたと表現。ロサンゼルス・タイムズ紙も「なおみは一人で立ち上がった」「しかも白人主流のテニスの世界で」などと報じています。

 人種差別に抗議する伝統、社会背景がある米国のスポーツ界ですが、抗議することで自身のキャリアを犠牲にした選手も過去におり、それは大坂さんにも起こり得たことです。だからこそ「勇気ある行動」なのです。

 一方、AP通信によると、大坂さんを支える日本のスポンサーの中には、勝利は喜ぶものの、抗議行動については「コメントを控える」(シチズン)、「彼女個人の問題」(日清食品)などと距離を置く企業が目立ちます。

 この反応を見て私は、2017年に米NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)を追放されたコリン・キャパニックというスター選手を思い出しました。キャパニック選手は、国歌斉唱中に国旗に向かって起立をせず、膝をついて人種差別に抗議する「テイク・ア・ニー(Take a knee)」という行為を始めた人物です。

 この行為はトランプ大統領や保守層から「国旗への不敬」として大反発を受けました。トラン…

https://mainichi.jp/premier/business/articles/20200923/biz/00m/020/009000c
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2020/09/23/20200923biz00m020006000p/0c8.jpg

★1 2020/09/24(木) 10:52:29.35
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