9/20(日) 11:00配信
デイリースポーツ

 東京ガールズコレクション出演後、取材に応じる新庄剛志氏=9月5日、さいたまスーパーアリーナ

 “新庄劇場”を目の当たりにして、気持ちが高ぶった。プロ野球・阪神、日本ハム、メジャーリーグでプレーし、現役復帰を目指している新庄剛志氏(48)。このほど出演した「東京ガールズコレクション2020 A/W」を取材し、出番後に話を聞いた。

 合同トライアウトに挑むことを、「楽しみです。グラウンドに足を踏み入れるとき、どんな気持ちになるのかな。緊張はしないし、プレッシャーも分からないけど。漫画のようなノンフィクションを作りたい」と改めて明言。移住していたバリ島から8月10日に帰国し、連日5時間のトレーニングを積んでいるという。バキバキに割れた腹筋を披露して、努力の成果をアピールした。

 「話題を作るのは楽しいし、それに向かうのも楽しい。俺の姿勢を見て『私も』と、目標に突き進みたいという気持ちになってもらえるのがうれしい」。2006年に現役を引退し、球界からは遠ざかっていた。無謀とも思える挑戦に真剣に取り組む姿が、見てくれる人への“エール”となることを、新庄氏は願っている。

 新型コロナウイルスにより、世の中には閉そく感が漂う。新庄氏が復帰宣言したのは、昨年11月。コロナ禍を見越していたわけではないが、「球界を盛り上げたいんじゃない。日本を盛り上げたい」という思いは、今、1番必要とされていることかもしれない。

 現役時代はプレーだけでなく、奇想天外な登場シーンやコスプレなどでもファンを魅了。エンターテイナーとしても人気だったが、取材中、その才能を何度も感じることができた。お笑い芸人に勝るとも劣らない話術で、バラエティー適性の高さも示した。

 「プロ野球をあまり見てないんです。見ると、『レベル高っ。大丈夫、俺?』となって怖いから」

 「プータローでしたけど、新しい肩書は“ドリーダム”」

 「(ショーで高級ブランドを着用して)俺以外、似合わないでしょ。宇宙人っぽいけど」

 「(バラエティー番組での整形告白に触れて)選手になると決めたことで気持ちの整形ができて、体も顔も変わってきてる…普通にしゃべることが、名言になっちゃう!!」

 迷言、珍言を次々と残した新庄氏だったが、取材のラスト、今年2月に亡くなった阪神時代の恩師・野村克也さん(享年84)について聞かれると、熱い思いを吐露した。「選手になって、ヒーローインタビューのお立ち台に上がって、『ありがとうございました』と言いたいですね」。燃える男が見せる根性に、期待したい。(デイリースポーツ・丸尾匠)

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