https://news.yahoo.co.jp/articles/6f0f528619ad96eeeb764317005baa3def50331f
今季からフランス1部クレルモンに加入したラグビー日本代表FB松島幸太朗(27)が19日、欧州チャンピオンズカップ準々決勝ラシン92(フランス)戦で移籍後初トライを挙げた。
15―33の後半29分、ゴール前中央の密集から出たボールを受け、一度左へパスをするフェイントを見せた後にステップで2人をかわし、さらに相手2人の伸びる手をかいくぐってポスト左へ飛び込んだ。FW戦でフェーズを重ねてゴールに迫り、託された約7メートルの距離でステップ、スピードを見せつけた。
負けている状況だったためか表情は険しいままで、ふ〜っと大きく息をついた。試合は27―36で敗れた。
昨秋W杯の開幕戦ロシア戦(9月20日)にハットトリックを決めた松島は、23年W杯大会の開催国フランスを新天地に選んだ。リーグ開幕戦のトゥールーズ戦(6日)に先発しデビューを果たし、約30メートルの突破など見せ場を作ったが、前半16分に右内転筋を痛めて交代。軽度損傷で12日のリーグ戦第2節バイヨンヌ戦を欠場していた。
新型コロナウイルスの影響で、日本代表は年内の活動を断念。国内では3月のトップリーグ打ち切り以降は試合がなく、8強入りした代表勢のプレーを見る機会もない。「僕がしっかり試合に出ることで少しでも盛り上がるのかなと思う」との自覚が結果に結びついた。