東大が9回表に逆転したが、守り切ることができず引き分けた。昨年末に就任した井手峻監督(76)の公式戦初勝利をあと1歩で逃した。
1−3で迎えた9回表、相手の失策から3連打で同点に。さらに1死二、三塁とし、梅山遼太外野手(4年=四日市)の右越え三塁打で5−3と一挙4得点で逆転に成功した。
しかしその裏、代わった平山皓太投手(4年=栄光学園)がソロ本塁打を浴び、さらに3四球に失策も絡み同点に追い付かれてゲームセット。2点リードを守り切れなかった。
今年、選手たちが掲げた「粘りの野球」は展開できた。梅山は「先に失点しても、離されずにいけば最後にチャンスが回ってくる、という意識を持ってやってきた。うまく流れに乗れました」と振り返った。ワンチャンスをものにするために、打席では球種を見極め、球数を多く投げさせるなど、相手にプレッシャーをかける。「井手監督は、自分たちが考えていることを尊重してアドバイスをくださる。チームで意識が高まっています」。昨春のNTT東日本とのオープン戦は、25−0で大敗。そこから約1年半で、チームは粘り強く、引き分けるまでに成長した。
井手監督は「ギャンブル的な守りをせずに、打線で反発できる。ずっと取り組んできたことが試合でも見えるようになったのが、うれしいですね」と、選手たちをたたえ、リーグ戦への手応えをつかんだ。
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