俳優、伊勢谷友介容疑者(44)の大麻事件は、次々と明らかになる「裏の顔」が芸能関係者を驚かせている。

 8日の家宅捜索で、都内自宅マンションから大麻計20.3グラム(末端価格12万円相当)、実に40回分の使用量を押収したことから、警視庁組織犯罪対策5課は伊勢谷容疑者が常習的に薬物を使用していたとみて入手ルートを調べている。一部では20年以上前からとされるが、そうした期間のみならず、大麻などの影響なのか、あまりの行状の悪さがボロボロと出るわ出るわ。仕事中の度重なる奇行、交際女性をエアガンで撃ったり、殴る蹴るの暴行の末、顔面陥没骨折の重傷まで負わせていたというDV、大麻パーティーを開いて使用を強要していたという証言まで報じられているのだ。ある広告プロデューサーがしみじみと言う。

「もともと伊勢谷容疑者は、キャスティングしにくいタイプではありました。芸能マスコミ嫌いらしいし、芸能マスコミにヒアリングしても、取材したい有名人として彼の名前は挙がったことがない。社会活動にも積極的と伝えられますが、得体の知れないイメージで危ない印象があったからです。今回の逮捕劇でそれは間違っていなかったとわかりました。某省庁が何年か前にイメージキャラの候補として、伊勢谷容疑者も入っていたとき、止めて本当によかった」

 逮捕を受けスポンサー「即逃げ」と伝えられるが、それも当然だろう。しかし、伊勢谷容疑者は公には俳優のほか環境活動をする会社の代表を務め、実業家としても活動していた。「スポンサーもつきやすい好感度の高い俳優のひとり」とも報じられる通りで、世間でもそういう認識のされかたをしていたのではないか。あまりのギャップに驚くが、前出の広告マンはこう続ける。

■イエスマンに囲まれて…

「エージェント契約を結んでいたという所属事務所は個人事務所のような印象だし、大手企業のCM契約もない。好きな仕事だけやって、イエスマンの取り巻きにだけ囲まれているから、法的にまずいことをやっても自分なら許されると錯覚してしまう。それで裏ではやりたい放題というタイプだったのでしょう」

 起訴されれば当然、公判となる。注目の判決については初犯ということで執行猶予付きの判決になる見通しだ。

■芸能界と薬物の切れない関係

 昨年から、ピエール瀧(53)、沢尻エリカ(34)、槙原敬之(51)と大物芸能人の薬物逮捕が相次いでいる。しかし、無期限謹慎などと言いつつ、いつのまにか復帰というケースが多い。伊勢谷容疑者もそれに続くのだろうか。ベテラン芸能記者の青山佳裕氏はこう言う。

「芸能界と薬物の関係は今にはじまったことではありません。どんなに売れていても、いつ寝首をかかれるか分からない業界ですし、どれだけ神経をすり減らしても、それがいつも世間から認めてもらえる確証などあるはずもない。薬物はそうしたギリギリの日々の隙間、心の隙間を狙ってくる。そう分かっていながらも、気がついたら常習者というケースはままあるそうです。とはいえ、今回の伊勢谷容疑者といい、最近の逮捕者たちは罪悪感に乏しいように見える。それが怖いですね」

 薬物に甘いといわれる芸能界。伊勢谷容疑者の復帰はあるのか。

9/12(土) 9:26 日刊ゲンダイ
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f7aff73aed527da0e17ea43a419b3089c54c884


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