スポーツ報知
ＫＯＮＩＳＨＩＫＩと藤波辰爾
プロレス界の“レジェンド”藤波辰爾（６６）が７日、スポーツ報知の取材に応じ、来年５月に迎えるデビュー５０周年で記念ツアーで大相撲の元大関でタレントのＫＯＮＩＳＨＩＫＩとコラボする計画を明かした。
今年は新型コロナウイルスの感染拡大で主宰するドラディションは、４月と１０月のツアーの中止を余儀なくされた。ただ、藤波の視線は、すでに来年２０２１年のデビュー５０周年へ動きだしている。１９７１年５月９日、岐阜市民センターでの北沢幹之戦でデビューしてから来年で５０年。今、藤波は５０周年へ向け全国１０か所での１年をかけた記念ツアーを計画している。
「僕の５０年は、ファンの支援があったからこそ、ここまでやってこれたと思っています。ですから、いつもの東京、大阪だけじゃなくて、全国のファンに感謝を伝えたい。日本全国、各地を回りたいと思っています」
ツアーの内容も、各大会に藤波とゆかりのあるレジェンドレスラーを招聘（しょうへい）し、大会前日にサイン会、撮影会、トークイベントを開催する考えがある。その中では、試合だけではなくファンとの交流会やお祭り的なことも計画。そこで長年の友人のＫＯＮＩＳＨＩＫＩとのコロボ企画が浮上してきた。ＫＯＮＩＳＨＩＫＩは、自身のブランドでハ゛ーベキューソースを発売するなど本場ハワイ仕込みの本格的なバーベキューイベントを開催している。
「５０周年は、できる限り多くのファンと触れ合いたいのが僕の希望なんです。そういう意味では、試合だけでなくファンと直接、触れ合える場所を作りたい。そのためにもＫＯＮＩＳＨＩＫＩさんが開いているバーベキューイベントと合体して夏祭り的なこともやりたいと考えているんです」
もちろん、来年夏のコロナの感染状況を考えた上での開催となるが、藤波とＫＯＮＩＳＨＩＫＩがコラボしたバーベキュー大会となれば、ファンにとっても貴重な機会になる。こうした藤波の計画にＫＯＮＩＳＨＩＫＩも「ぜひやりたいね」と前向きで、５０周年の夏祭りが一気に具体化してきた。
来年の夏祭りに向け、この日、千葉県内の自宅でＫＯＮＩＳＨＩＫＩとバーベキューを開催。ごく少数の知人を招き、コロナ対策を行った上でのパーティーだったが「今は、対策を考えながらのバーベキューですが、来年はコロナも収束してファンと一緒に思う存分、バーベキューを食べてやりたいですね」と藤波は手応えを感じていた。今年は「ドラディション」での試合はないが、代わりに藤波のプロレス人生を間近で見てきた伽織夫人が明かした「妻たちのプロレス〜男と女の場外バトル〜」（河出書房新社刊。ターザン山本、福留崇広著）がこのほど発売された。
藤波は「僕が知らなかった女房の思いが描かれていて、新しい発見がありました。試合がない分、この本で僕がたどってきたプロレスを多くのファンが感じてくれたらうれしいですね」と話していた。
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