>>484

ナチスの高官(ハゲ頭のジジイ)たちが、権力にモノを言わせて警察に命令し、美少女美少年たちを拉致監禁。
その高官たちがとんでもない変態で、美少女の小便をゴクゴク飲んだり、ウンコ料理を喰わせたりもする。
暴力的ではなく、そのウンコだって、拉致した者たちに無理やり喰わせるんではなく、
一流料理人に調理させ、タキシードを着てナイフとフォークで、みんなで優雅に食したりする。
美少年との豪華な結婚式の場面もある。
老齢の貴婦人も登場し、その女が上品な口調でとんでもない変態強姦話の体験談をニコニコとしながら語ったりもする。

ラストだけは、急に凄まじい暴力的場面になるんだけど、
その残酷ぶりは目を覆ってしまうほどで、それまでの流麗な演出が一変するんだから、よけいに衝撃的。

監督のピエル・パウロ・パゾリーニは、
イエス・キリストの半生を「マタイによる福音書」に忠実に映画化した『奇跡の丘』などで知られる大巨匠であり、
『ソドムの市』だって、B級変態映画ではなく、撮影は美しいし、セットや衣裳も超ゴージャス。

日本公開の際には、『ツィゴイネルワイゼン』などで知られる巨匠・鈴木清順が激賞していた。