>>75
ものすごく単純ではあるが、キーという恐い存在を常にE.T.のまわりに配置していることで
この映画はとても味わい深い。

父親のいない母子家庭に現れた宇宙からの居候。3人の子供とE.T.のふれあい、エリオットと
E.T.の完全同期によるコメディ。
そしてハロウィン(日本人がはっきりハロウィンを意識した最初のシーン)の夜以降の
母も入れた家族とE.T.の関係、E.T.の死、そして再生。
子供たちVS大人の図式、そして永遠の別れ。
その時、あのキーはどうしたか?
そこをしっかり観るべき。

何より、自転車が月を超える圧倒的なビジュアルシーン、ジョン・ウィリアムズによる
最高に高揚する美しい音楽。温もりのあるピアノ。超一級品だよ、E.T.は。