8/29(土) 8:00配信
スポーツ報知

安倍首相にねぎらいの言葉を贈った坂東和洋さん(写真は12年12月)

 安倍晋三首相による電撃辞任表明は、幼なじみにも衝撃を与えた。成蹊小(東京都武蔵野市)時代のクラスメートで、今も親交が深い東京・両国の「マリーズ洋菓子店」のパティシエ兼代表取締役の坂東和洋さん(65)は、約2週間前に首相と電話で会話をした際に「まだまだ頑張るから大丈夫」と今後への意欲を示していたと明かした。約8年間の重責を終える旧友を、坂東さんは「今はお疲れさま、と言ってあげたい」とねぎらった。

 衝撃は旧友にとっても同じだった。首相辞任の一報を受けた坂東さんは「ただただ信じられません」と驚きながらも「今はお疲れさま、よく頑張ったよ、と言ってあげたい。8年も総理を務め上げたわけですから」とねぎらいの言葉を贈った。

 わずか2週間前、電話で会話を交わしたばかりだった。坂東さんがフェイスブックのアカウントを開設したことに首相が反応。直接の連絡があり「もう(お友達)登録しといたからね。みんな(小学校のクラスメートたち)によろしく伝えてね」との声を聞いた。坂東さんが体調を尋ねると「まだまだ頑張るから大丈夫、大丈夫」と政権運営の継続に意欲を示していた。その後、病状悪化などにより決断に変化が生まれた可能性がありそうだ。

 小学校時代、安倍首相とはよく「水雷艦長」という鬼ごっこのような遊びをした。「批判されることもありますけど、僕にとってはいつまでも心の優しい男です」

 大の甘党でもある首相は、パティシエの道に進んだ坂東さんのスイーツを愛顧。シュークリーム、マンゴープリン、エクレアが特に好みで、政治会合の席にも注文が入った。「在任中、マスコミはすごくたたきましたけど、本当に身近な人が見た安倍は違います。マリオの格好(リオ五輪閉会式)なんかも批判されましたけど、海外では受け入れられました。安倍しかできませんよ。(辞任で)特に外交は大打撃だと思います。東京五輪を首相として迎えられないことは断腸の思いだと思います」

 電話での連絡は度々取り合うものの、首相再登板以降、面会の時間はなかなか取れずにいた。「体調が回復したら、みんなでゆっくり会っていろんな話をしたいです」。再会の時を待っている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/feb2c0fd2ca6232eec3bb728f464809b824129a8