スポーツ報知
５失点で敗戦投手となった中日・柳
◆ＪＥＲＡセ・リーグ 阪神６―３中日（２７日・甲子園）
中日が阪神に同一カード３連敗を喫し、借金４。今季は甲子園で６戦全敗、昨季終盤から８連敗となった。
この試合前まで、阪神の先発・青柳は中日相手に２勝１敗、防御率１・８９。与田竜にとっては苦手な変則右腕だったが、この日は初回、ダヤン・ビシエド内野手（３１）、阿部寿樹内野手（３０）の適時打で２点先行した。
しかし、３回まで走者を１人も出さなかった先発の柳裕也投手（２６）が、４回に突如つかまった。先頭の近本に死球を与えると、木浪には左翼線二塁打。ここでチャンスに強いサンズにストレートを打たれ、右中間席へ逆転３ランを浴びた。５回には高卒２年目の小幡に初安打を献上し、近本の中前安打で本塁生還を許した。さらに６回１死からサンズに２打席連発を許し、５失点降板。ベンチに戻った柳は「先制してもらったのに、一番してはいけない点の取られ方をしてしまった…」とうなだれた。与田剛監督（５５）は「この３連戦、阪神打線になかなか打ち損じないバッティングをされてしまったので。ただ、昨日もそうだけど、打たれる球はやっぱり甘く入ってる」と分析した。
それでも指揮官は前向きだった。「今日、ボーアにはヒットを打たれたけど、攻め方としてはうまくいったところもある。全てパーフェクトとはいかないけど、次に向けていいところも出たと思う」と、今季５本塁打を許しているボーア対策に手応えを感じた様子。苦手の青柳についても「（青柳は）どうしても甘いところを打ちにいったら、それが低くなってゴロになるとか、難しいタイプの投手なんだけど、左打者の遠藤を出してみたり、いろんなデータも活用して、プラスの面もあったと思う」。大島が三塁走者のとき、何度もスタートを切る素振りをしたのも「あれもやっぱり右投手でランナーが見えるから、少しでもそうやって注意力を打者に集中させないという、細かなところ」と手の内を明かした。
これでペナントレースの半分である６０試合を消化して借金４。一時は勝率５割まであと１勝まで迫りながら再び下降線をたどったが、指揮官は「間違いなくこの連敗は反省材料が多いけど、とにかく今年は選手のコンディションを悪くさせないように。そういう意味では体の状態は決して悪くないんで取り返せるんじゃないかなと思っている」と強気の姿勢を貫いた。
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